August 2006 | Top page | October 2006




You are Dream Architects.

若いふたりに祝杯を。

先日のお客様は、結婚を来春に控えた未来の建築家夫婦。
彼は一級建築士を目指して勉学に励み、彼女は絵描きとして腕を磨いています。
ちなみに彼女には、今宵堂の絵付師としてもお世話になっております。

話の途中で、彼がとても素敵なものを見せてくれました。
彼らの新居の改装設計図。
「僕の初仕事です。」
と言った時の、少しはにかんだ、まっすぐな眼差しに強い気持ちが伝わってきました。

夢を叶えようと動く時、ひとりよりも、ふたりで始めよう。
誠実で努力家のふたりだからこそできた、決断だと思います。

車で来られたので、残念ながら祝杯は挙げれませんでしたが、
静かなお昼をご一緒しました。

アスパラガスの胡麻和え
蛸の酢の物
オクラのとろろかけ豆腐
秋刀魚の味醂干しとトマト和え
鮭の和風ポトフ
たたきキュウリの彩り漬け
鶏のつくね汁
帆立ごはん

写真は、オクラのとろろかけ豆腐(白釉ゆがみ小鉢に盛りました)
愛読書「禅寺のおばんざい」東林院・西川玄房/女子栄養大学出版部
よりアレンジした一品です。

茹でたオクラを半分に切り、種をとってみじん切りにし、すり潰します。
これをすり下ろした長いもに混ぜて、少し醤油を加えます。
豆腐は好みの大きさに切って、昆布出汁に醤油、酒、砂糖を加え、すが入るまで煮ます。
豆腐を器に盛り、とろろをかけたら出来上がり。
胡麻と梅を和えたものを加えてもおいしいですね。

手軽にできるtapasも大好きですが、きちんとだしをとる和食も気持ちのいいものです。
お豆腐にじんわりと味が染み込むように、器も使い込まれる度に色が深くなります。
彼と彼女の家作りもきっと長い旅になるのでしょうね。
住まいも器も息づくように育つもの。

ふたりの穏やかな佇まいの向こうに
まだ見ぬ家の輪郭が、ほんのりと浮かんだような気がしました。

Mi amor se pone camino de vuelta a casa.


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Let's make ceramics! part3

料理界に旋風!『DSお料理ナビ』

「本当においしく作れてしまうんですよ。」
とは、作陶体験のお客様の体験談。

今回のお客様は、いにしえの都より世界の子供達に夢を与える
エンターテインメントを創られている方達。
「自作の器でお料理」という今宵堂作陶体験のテーマを
見事に果たしていただけました。
難しい電動ロクロに挑戦して、見事に完成した丸皿に盛られたお料理は
ゴーヤーチャンプルーにアサリの酒蒸し・・・すばらしい!

この写真のお料理の作り手は30代の独身男性。
もともとお料理好きな方なのですが、
こういったおもしろレシビアイテムによって
よりいっそう、ごはん作りを楽しんでおられます。
その昔、「男子七十にして厨房に立つ」(朝日新聞社)
という料理本が話題になりましたが、『DSお料理ナビ』は
現代の男性のお家ごはんの強い味方になりそうですね。

またまたその昔、私が陶器屋で働いていた時、
ひとつの平鉢を手に取った女性のお客様が
「私、仕事が忙しくてお総菜ばかりだけど、
明日はパックからこのお鉢に移して食べます!」
と喜んで買っていってくれたことがありました。忘れられない思い出です。

きっかけは何であれ、お料理も器使いも、楽しい気持ちが大切ですね。
いつもはしない、そのひと手間を引き出す魔法のボタン。
エンターテインメントのプロに、ひとつの基本を学びました。

Perfecto!


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The day this red turns to clear

晴間の見えた昼下がり、杜氏が来訪。

ついに「酒器 今宵堂」に!
ああ、お待ちしておりました。

正確に言うと、杜氏(とじ)とは、お酒を造る職人の長なので、
お客様は、まだ修業中の蔵人さんなのです。
彼は経歴からみると、なぜ酒造り?と、誰もが問うてしまう人なのですが、
それは酒の魔力・・・なのでしょうね。
淡々とした語り口の端々に、食と酒、そして日々の営みへのこだわりを強く感じました。
ぶっちゃけ、この人、うまい酒呑んで飯食うの本当に好きなんだなーって
心底思ったんです。最高です。
ご一緒に来られた恋人の方も、とても素敵で粋なセンスの持ち主。
しかも修士課程の専攻が、「醸造」・・・最高ですね。

情報もモノも溢れ返り、人材さえも使い捨ての風潮が漂う今、
土に触れ、米作りから携わりたい、と山奥で暮らす蔵人。
シンプルに丁寧に生きる、という生き方を実践しているその姿に
憧れを抱く人も多いことと思います。

僕も搾ったんです、と、村のトマトジュースをお土産にくれた蔵人。
夏の農作業の汗は、きっと冬の酒造りに繋がるものがあるのでしょうね。

もうすぐ、実りの秋。
彼の造ったお酒を今宵堂の酒器で味わえる日を、私達も心待ちにしています。

今宵は、おぼろ月に一献。トマトジュース。

Veo su sueno esta en el color de tomate.


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My first flavor

パンと赤ワイン。

あなたにとってスペインの味は?
と聞かれたら、こう答えます。
おいしいtapasも家庭料理もたくさん食べたけれど、
いちばん味わったのは、このふたつ。

バックパッカーとしてスペインを旅した時、
日に一度入る街のレストランで定食を頼み、まず出てくるのが、
なんの味も無い切っただけのパンと
デカンタに並々と注がれた水と同じ値段の赤ワイン。
いつも料理が待ちきれなくて、
赤ワインでパンを流し込んだものでした。

焼けるようなアンダルシアの夏も
雪に埋もれたブルゴスの冬も
すべてのレストランで繰り返された光景。

先日、我らが愛するソムリエが、安くておいしい!と見込んだ
スペインワインとバゲットをわが家に残してくれました。

フランスの芳醇な赤でもなく
イタリアの爽快な赤でもなく
私のワインは、やっぱりスペインのこの味。
ちょっとうそ臭いような香りのするこの風味。
私にとって、最高の赤。

ありあまる、でも行き場のない思いを抱いて、
スペインをただ牛のようにまわったあの時を、とても懐かしく思います。
そして今、この赤を、たくさんのお客様の思い出を刻む今宵堂の食卓で、
夫と味わえることに心から感謝しています。

ジャガイモとナスのニンニク炒め(魔女の野菜便 on 灰釉プレート)

ジャガイモ
ナス
トマト(完熟がいいです)
ニンニク
オリーブオイル
ベーコン
パセリ

胡椒

ベーコンをオリーブオイルを炒めて、ベーコンを取り出します。
次に、ニンニクとナスとジャガイモを塩と胡椒で味付けながら、
オイルでしっかり炒めます。ジャガイモは予め茹でておくといいですね。
おいしそうになったら出来上がり。
残りのオイルでざく切りにしたトマトを煮て、ざるで軽く濾します。
これがソース。でもソースはなくてもいいんです。

ほんのり灯に照らされた、今宵のtapasと今宵の器。
おいしいワインに導かれ、楽しい晩餐の始まりです。

Le recomiendo a usted el vino de espana por mi corazon!


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