iichiko
下町のナポレオン。
ナポレオンなんてお酒を知らなかった
幼い私は、この焼酎のどこに
あんな偉人らしさがあるんだろう・・・
と不思議に思っていました。
父の晩酌は、いつもこの焼酎でした。
亭主関白の父が、自分で買ってきて、
お湯割を作って、ひとりで呑む。
ひと仕事終えたその姿は、
とてもくつろいで見えました。
「いいちこ」は、私にとって、
そんな風景の中のお酒です。
当時、まだ友達だった夫の部屋に遊びに行った時、
「iichiko」の大きなポスターが部屋に飾ってありました。
このデザイナーは、大学時代の恩師であったこと、
駅員さんに頼んで、ポスターをいつももらっていること、
5年前、彼はうれしそうに話してくれました。
先日、仕事の合間に、大阪で開催されていた
「iichikoのポスターとデザインワーク展」に
夫と二人で行ってきました。
150点の原寸大のポスター。
一枚の写真。ひとことのコピー。
広告の原点が、そこにありました。
デザイン畑で育った夫の、最愛の広告は、
無粋な父のくつろぎの風景につながります。
なんだか、父達に贈る酒器を作りたくなりました。
Gracias, los dos.


