達人、現る
しばらくお休みさせていただいていた陶芸体験です。
今回のお客様は、電動ロクロ体験2回目にして
亀板挽き(大皿など大物を作る時に亀板という板を
ロクロに固定して、その上で挽く方法)に初挑戦!
うーん、なぜ一発で成功するのでしょう・・・。
他にも愛する彼女のリクエストの器をせっせと
確実に作られていました。
おいしいごはんのためなら百人力?
私達はその昔、電動ロクロの技術を習得するべく
職人育成学校に通っていました。
初めは湯呑ひとつ作るのにも四苦八苦。
それを思うと、達人の腕前にちょっぴり憮然・・・。
転職をさりげなくオススメして、この日はお開きとなりました。

- 2007/05/16 コメント: 16
Merci.
歴史と文化と艶の街。
京都に思いを馳せた若者がひとり、今宵堂に訪れました。
愛称はクロちゃん。
フランスのTV局でグラフィックデザインを手掛けるアーティストです。
粋ですましたパリジャン?と思いきや、
気さくでやさしい、とても魅力的な青年でした。
流水と青楓。
華やぐ桜や燃ゆる紅葉よりも、いちばん好きなこの季節。
新緑に溢れる古都の街を彼に見てもらえて、とてもよかったです。
焼き鳥、天ぷら、お好み焼き、金閣寺、竜安寺、嵐電、
都おどり、鴨川ごはん、大文字・・・
4泊の滞在の間に楽しい時間をたくさん過ごすことが出来ました。
少しはにかんだ笑顔で
「おおきに。」と何度も繰り返す彼の姿を、とても懐かしく思います。
私達のつたない英語に合わせて、暮らすことや働くこと、
日々を楽しむことの大切さを語ってくれた彼。
彼を見送った後、少し涙ぐんでいた夫。
旅人との出会いは少しせつないものですね。
おおきに、クロちゃん。
今度はパリで会いましょうね。

- 2007/05/05 コメント: 11
春の小宴
春の小宴〜肴・酒・器〜
新緑に心が踊る季節。
4月28日、大阪・熊取のさる処にて、
今宵堂の器をお使いいただき、
美味しい宴が開かれました。
厳選された日本酒と美味しい肴に誘われて、
遠方、東京や島根よりもお客様がお越しいただきました。
ご来訪下さいましたみなさまに、心よりお礼申し上げます。
美味しい肴があって、 旨い酒が置かれ、
そこにそっと目立たず器がある。
当然のようで、なかなか持てない日常の小さな幸せを
この宴の中で感じていただけましたら、と思います。
そして一番大切なのは、肴でも酒でも器でもなく、
人がそこに居るということだと感じました。
おもてなし下さった方々のお人柄でしょうか、
人と人との縁が不思議な程に繋がっていく様を
温かな湯けむりの中で感じさせていただきました。
こちらの御食事処、正式なオープンは夏になるとのことです。
また改めて、みなさまにご紹介させていただきます。
素朴な料理と美味しいお酒、そしてお店の方の満面の笑顔に
出会える日を楽しみにしていてくださいね。
私達もみなさまと酔えるひとときを心待ちにしております。
春の小宴の献立です。日本酒は書ききれません!
北海道産大きなアスパラと高知産フルーツトマトの落花生ドレッシング和え
貝塚産筍と岩手産わかめの若竹煮
和歌山産いわしの生姜煮
黒毛和牛すじの土手焼 京都白味噌仕立て
京壬生菜うすあげのおひたし
鹿児島産新じゃがいものバター煮
淡路島産新たまねぎの牛スープ煮込み
和歌山産えんどう豆の玉子とじ

- 2007/04/30 コメント: 9
京町家 相国寺庵
京都にお泊まりのみなさまに。
御宿泊処「京町家 相国寺庵」。
この春、町家をまるごと一棟お貸しするスタイルの宿泊処が
相国寺の近くにオープンしました。
相国寺は京都御所の北に位置する
とても閑静なお寺です。
ちょうど、同志社大学の裏手にもなっており、
この付近は、学問と歴史の薫りのする、
とても京都らしい場所。
街中のホテルもいいですが、町家の暮らしを味わえる
こんな宿泊処もいかがでしょうか。
風情ある町家の作りはそのままに、
バス・トイレタリーはとてもきれいになっています。
アクセスも地下鉄鞍馬口駅より徒歩7分と便利。
京都に御宿泊予定のみなさまに、おすすめさせていただきます。
ご縁があって、今宵堂の器をお使いいただいております。
寝酒の一杯を、ほんのり灯の下で。
古都の夢が見られるかもしれませんね。

- 2007/04/21 コメント: 6
ポールとヨーコ
Paul and Yoko、京都。
彼が選んだのは愛する妻の故郷だった。
週末のお客様は
ドイツ人のポールさんと奥様のヨーコさん。
仕事をリタイア後、御所の隣のホテルに長期滞在している
ポールさんは目下、家探し中です。
ヨーコさんは、南アフリカ、ヨハネスブルグのご自宅からご旅行に。
ポールさんのお抱えシェフも交えて、お昼を楽しみました。
アスパラガスのバター和えと新ごぼうの漬物
パン・コン・トマテ
筍の天ぷらオランダ風
鯛とハーブのちり酢
帆立貝のコキール
キャベツとソーセージのコンソメ煮
鶏の味噌焼
空豆のパエリヤ
苺
(写真は帆立貝のコキールを黒釉大皿に[春の仕事展、パネル用]。
写真はカメラマン、マサヤくんに撮っていただきました。ありがとう!
ちなみにこの日はホワイトソースで作りました。)
ゆっくりとたっぷりと美味しい会話を味わいながら、
楽しいひとときを過ごしました。
やきものが大好きなポールさん。
器にひとつひとつ言葉をくれことが、とてもうれしかったですね。
二人にとって次の引っ越し先が、終の住み処となりそうです。
ドイツから南アフリカ、そして京都。
もちろん仕事の都合はあったとしても、早くに家を買って
落ち着きたい日本人とは少し違うセンスですね。
「いらないものは何ひとつ持ちたくない。」
二人の美学に、そのフットワークの軽さを見た気がしました。
アルミサッシ、ペンキ塗装、一切無しの京都の町家をお探しです。
ご存知の方は御一報を。

- 2007/04/18 コメント: 5
「春の仕事展」を終えて
櫻はいいものです。
櫻を眺めると心が震えます。
歩いて来た時間と
初心の頃の不安な心地が
ないまぜになって酔うのです。
ふと、
ものつくりの極意は、
真率であることだと気づきます。
この度、手の間さんのご好意で
食器を並べる事ができました。
莫窯と今宵堂の
つたない仕事の中に、
技術ではたどり着けない
初心を感じていただければ
嬉しいことです。
(莫窯・今宵堂 春の仕事展 上原治夫挨拶文より)
「春の仕事展」を無事に終えさせていただきました。
思いがけないほど、たくさんのお客様にお越しいただき、
胸が一杯になる日々でした。
うち寄せる幸せな波に莫窯と今宵堂の器は
心地よく揺れていたように感じます。
みなさま、本当にありがとうございました。
素敵なDM写真を撮って下さった三苫正勝さん、
春を彩る料理を盛りつけて下さった井口和泉さん、
お二人にも心よりお礼を申し上げます。
そして、この場を与えて下さった「手の間」のスタッフの
みなさまに、感謝の言葉は尽きません。
手の間の仕事に触れて、私達の器づくりへの意欲が
さらに大きく膨らみました。
そしてまたいつか・・・願いを胸にがんばります。
宴の後、京都の桜は満開を迎えようとしています。
桜はいいものですね。

- 2007/04/03 コメント: 8
故郷の春へ
莫窯・今宵堂 「春の仕事展」
会場「手の間」
2007年3月20日(火)〜26日(月)
12:00〜19:00
※会期中無休・入場無料
○3月22日(木) 19:00〜20:00
莫窯・上原治夫さんを囲んでの角打ちトーク(要予約)
(詳細は手の間HPにてご覧下さい)
今宵堂、初めての展示会は
故郷、福岡でさせていただけることになりました。
人が故郷を持つように、今宵堂の器も
前原・莫窯にその原点があります。
ひと月ほど前、上原治夫さんよりお手紙をいただきました。
「今、出来る形を素直に焼き上げて、春の展示会へ運んで下さい。」
大きな父の胸をかりて、京都で育った今宵堂の里帰りです。
先ほど、最後の窯出しを終え、ひとつ息をつくことが出来ました。
まだ準備はたくさんありますが、今日は私達の初めての結婚入籍記念日。
ひとくちだけ、祝杯を挙げたいと思います。
花ひらく桜に願いを込めて
みなさまのお越しを心より楽しみにしております。

- 2007/03/15 コメント: 23
さほさんの野菜
福岡の前原というところで
さほさん、という女の人が野菜を作っています。
有機肥料の旬野菜です。
大根、人参、ほうれん草、かつお菜、じゃが芋、ブロッコリー・・・。
箱一杯のプレゼントでした。
ゴツゴツ、デコボコ。ゴロンゴロンと転がります。
でも一皮むいた時の鮮やかな色に、包丁も驚きをかくせません。
有機野菜でなくては、ということではありません。
ただ、野菜がこんなに美味しいことに心がふるえます。
世界中を旅し、いろいろな経験をしながら
農業という道を歩んだ彼女の所には、
人種を越えて、さまざまな人が集まるそうです。
今宵はコトコトと煮込んだおでんです。
京都の夜はまだ冷えますね。
お鍋の中で、さほさんの野菜が踊ります。
青瓷浅鉢に盛りつけて、いただきます。
「今手に取ってくださった方と同じ季節の中で、
同じ太陽をあびて育った野菜たちです。」
心にじんわりとおいしさが広がります。

- 2007/02/22 コメント: 13
あの頃の小さな灯
バレンタインに贈り物。
旧友から一年遅れの結婚祝いをいただきました。
ル・クルーゼの小さな赤いハートのうつわ。
心が踊るかわいい気持ち。
彼女は、熱い熱い青春まっただ中、大学時代の学友です。
念願だったスペイン留学を終えて、日本に帰ってきました。
勉強熱心な仲間内でも、ひと際目立ったあの情熱と鳥取弁。
一回も授業を休まない大学生なんて・・・いますか?
でも、語学の習得にいちばん大切なのは、この努力の積み重ねなのですね。
夫とグラスを交わしながら、思い出話をぽつり、ぽつり。
福岡から送られてきた、とびきりおいしいブロッコリーとニンジンを
塩と胡椒とオリーブオイルでいただきます。
チキンとチーズを加えるとボリュームのある一品に。
素朴で、おいしくて、どこか懐かしいのは、思い出のおかげなのでしょうか。
卒業前、彼女と旅した古都トレドや雪景色のセゴビア。
お互いに恥ずかしがり屋なので、夢なんて誓い合わなかったけど、
心の中では、きっと約束していたように思います。
さあ、これからだね。

- 2007/02/14 コメント: 6
パエリヤの饗宴
週末のお昼ごはんは大好きなパエリャ。
スペインの代表的な豪華な米料理として知られている
パエリャですが、始まりは貧しい人があり合わせの食材と米を
混ぜて作った質素な料理です。
今日はトマトとほうれん草と豚バラ。
うちは有次の小さな鍋で作ります。
なにを入れてもおいしいパエリャ。
その時々のおいしいものを堪能できる最高の米料理です。
今月も本当にたくさんのお客様が今宵堂にお越し下さいました。
日本酒の神々に始まり、庭師、ジャマイカ研究者、ゲームクリエイター、
農学博士、女医さん、はては仙人・・・などなど。
なんだかひとつの楽しい村ができそうです。
父と大親友の誕生日も和やかにお祝いできました。
お酒にお茶に、呑んで語って・・・。
今宵堂は小さなつつましい工房ですが
みなさまのおいしいエキスをいただいて
お鍋の中でゆっくりと育っています。
ありがとう、をひとつひとつの器に込めて
今日も一日がんばります。

- 2007/01/29 コメント: 11



