
人間は、絵や文字を記す媒体として、古くから色々なものを利用してきました。エジプトのパピルスをはじめ、動物の皮、木簡や竹簡のような植物、そして現在はその植物繊維を利用した和紙や洋紙が主流となっています。
古代メソポタミアで楔形文字を刻むために使っていたのは、土を板の形にして日干しした「粘土板」というものでした。そこで、土を使ったものを生産することを生業とする今宵堂として考えたのは、土の板を焼成することによって硬化し、現在の粘土板=「陶紙」を作ることでした。
陶器に絵や文字を書くことは、呉須や色絵など、陶芸の技法として様々なものがあります。しかし、この今宵堂の制作物は書かれる土台となる紙そのもの。何を使って書くか、何を書くかは他の表現者の方におまかせです。
画/比佐水音 書/吉木美穂
陶紙/今宵堂製









