馬コよ、また会いましょう

文月迎えて梅雨入り本番、暑い夏もすぐそこですね。
初夏の東北に思いを戻して、
盛岡展・今宵堂の酒器展『ちょこちょこ馬コ』は、
パカパカと楽しく終了いたしました。

きらきら光る中津川のほとり。会場の「ひめくり」さんには、
気持ちいい初夏の風と陽射しが訪れていました。

「馬」がテーマの酒器展ということで、
みなさま、?マークを浮かべながらのご来訪でしたが、
古来より人と交わる歴史の深いお馬さんは、
笑いあり悲哀ありのネタに尽きないモチーフであること、
作りながら、お客さまと話しながら、しみじみと感じました。

チャグチャグ馬コ」のお祭りにちなんで、
芝の上に並べてみたのは、栗毛色の馬上杯。
手綱は側の「おちょっコ」たちがひきます。

燗徳利を橙々と緑釉で作れば、
鼻先に吊るされる「人参徳利」。

馬上杯の持ち手の部分まで深く空いた穴のおかげで
たっぷり酒が入る「ディープインパクト」。

ハートの先に口付けて、呷るように呑み干せば、
そこ(底)に見える己の姿「バカップル杯」。

小さな肴を盛る、パン型のお皿の名前は、
ちょっとふざけて「皿bread」。

と駄洒落た酒器を並べました。
あ、「駄」という字にも「馬」がちゃんといるのですね。

そして、盛岡でのフライデーナイトは、
随筆家・木村衣有子さんとのトークイベント。
酒屋の「きぶね」さんにて、
美味しいお酒と「小森」さんのお料理にも酔いました。

お酒を呑みつつ、木村さんにナビゲートされながら、
私たちもドキドキのトークでしたが、
参加者のみなさんの酔いがまわっていくに連れ、
ほっと和やかに楽しくお話しさせていただきました。
このイベントの模様は、
9月発売予定の木村さんの『のんべえ春秋』最新号にてどうぞ!

旅のさなかは、街並や人との出会いですね。
小さなラーメン屋さんや喫茶店、パン屋さんに大衆酒場。
街の穏やかな雰囲気にゆったりとした気分になりながらも、
様々なセンスに実はハッとさせられたひとときでした。
盛岡という街も、とても深い。
自分たちの酒器屋という仕事に対して、なんだか、
本当にいいものを作っていきたいなと気持ちを新たにしたのでした。

お世話になったみなさま、
お近くからも遠くからも「ひめくり」さんを訪れて下さった方々、
子連れの酒器屋を温かく迎えて下さってありがとうございました。
またいつか、お会いできるのを楽しみにしております。

展示の写真は、今宵堂のfacebookページでもどうぞ。



2件のコメント

  1. バカップル杯ですが、今でも買えますか?
    この時限定の作品だったのでしょうか?

  2. しゅんさま、うれしいメッセージをありがとうございます!

    バカップル杯は、在庫がないのですが、
    お時間をいただけましたら、喜んでお作りさせていただきます。
    (誠に申し訳ありませんが、半年ほどお時間をいただいてしまいます〜)

    もしご希望の際は、下記の今宵堂のメールアドレスまでご連絡をいただけますと幸いです。

    ren@koyoido.com

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