山形慕情旅・その参

晴れた夏の日の夕暮れは、
お祭り気分をぐぐーんと高めてくれます。

天童から山形に戻って、「山形まなび館」を訪れました。
ここは、山形第一小学校をリノベーションした、
山形のモノづくり支援や市民交流の場所。
教室という懐かしい空間を活かした遊び心と、
山形のほっこりとした空気を感じました。
館内の「穀雨カフェ」のラフランスジュースはおすすめです!

そして、私にとっては初めての、山形「花笠祭り」。
準備に勤しむ踊り手さんたちを横目に、
左団扇に、右ビールで、しっかりと席を確保!
山形市の花・紅花をあしらった笠を手にした踊り子さんたちが、
「ヤッショ、マカショ」という掛け声と唄に合わせて
大通りを舞う、夜祭りです。
情緒漂う女踊りに、流れるような笠回しの男踊り。
一糸乱れぬ集団美にも目を奪われましたが、
夫は、山形での学生時代と比べて、
若者たちの創作踊りが増えていることにびっくり。
でも、地元の銀行やJA、学校など、さまざまなの祭り集団の姿に、
世代を超えた、山形の熱い地元愛が伝わってきました。

短くも大満喫の山形を後にして、
仙山線で、七夕祭りの仙台へ向います!





山形慕情旅・その弐

東北旅行なんて、ちょっとした避暑気分!
なんて、関西人の浅はかな思い過ごしでありました。
さすが盆地!更に今年の夏は、例年にない猛暑で、
山形でもカンカンお天道さまに鍛えられました。

しかし、二日目に訪れた念願の「山寺」は、とても美しい景色でした。
滝のような汗を流した登山道でしたが、
芭蕉を想うと、緑の中の静けさが心にしみ入ってきました。
東北の長く続く山脈を見ていると、日本は木の国であることを感じます。
下山後のビールもきちんと臓腑にしみ渡らせて、山寺を後に。

将棋の街・天童温泉ですっきり汗を流して、
お昼は、銘店「水車蕎麦」にて鳥中華。
山形は、蕎麦のみと思う勿れ。ラーメン大国なのです。
そして、天童には、山形の誇る銘酒・出羽桜酒造があります。
私たちの目的のひとつは、蔵の横に併設されている「出羽桜美術館」でした。
古く趣のある日本家屋の中には、
李朝をはじめとした骨董の数々が並んでいます。
特に、酒器の品揃えは圧巻で、
数々の銘品を眺めていると、
古の人にとって、お酒の時間に趣向を凝らすことが、
ひつの娯楽であったことを、しみじみと感じます。
酒の歴史は、人々の嗜好の歴史ですね。

さて、本数の少ない電車の時間に合わせて、
花笠祭りが始まる、山形市内へ戻ります!





Snack TOTTE

晩夏の宵は、静かに呑みたい気分になりますね。

この土曜日、夫と二人で「Snack TOTTE」さんに
仕事上がりの一杯をいただきに行ってきました。
Snackとは、もちろん「スナック」。
艶っぽい笑顔で迎えてくれた、かおりママに
呑む前から、ほんのり酔い心地です。

懐かしすぎる80年代J-POPをBGMに、
ハイボールをちびちびやりながら、
古き良きおつまみ「ナイスツナ」をつまむ、
ここまでは、本当にスナック空間なのですが・・・

実はこちら、先日惜しまれつつも閉店された、
京都・三条会商店街のカフェ「TOTTE」さんが
月に2日間だけオープンされるスナックなのです。
場所は、堀川丸太町のカフェ「SONGBIRD COFFEE」さん。
スタイリッシュな空間に流れる、
アラサー&アラフォー世代の青春を支えた名曲。
このミスマッチが妙に落着きました。
そして、メニューには、ママのご実家の「イトメン」が!
お洒落なお客さん達のラーメン姿が絵になっていましたねー。

喧騒の呑屋でもなく、敷居の高いBarでもなく、
街のスナックでもない、「Snack Totte」が作ってくれた
「呑む時間」は、ちょっとユーモラスな静けさに満ちていました。

ママ、また来るね。

Snack TOTTE
毎月、第4金・土曜日 19:00-24:00 open
※詳細は「SONGBIRD COFFEE」のHPにて。




山形慕情旅・その壱

この夏は、少しだけ京都を飛び出して、
東北三都旅を楽しんできました!

まずは、山形へ。
最初の目的である、親友の双子の赤ちゃんと初めましてのご挨拶。
本当に2倍の絶え間ないミルクタイムやおむつ替えながらも、
ほのかな幸せを漂わせながら、淡々と子育てに勤しむ夫婦に、
かなり尊敬の気持ちを抱きました。
でも、幸せもひとしお、かわいさもひとしお!
男児二人、いつか盃を酌み交わす日を楽しみにしていますよ。
お父さん、お母さん、大切なお休みにありがとうー。
山形名物「どんどん焼」も米沢ラーメンも美味しかったです!

夜は、山形くいだおれ王・パッツー後藤さんのオススメ、
居酒屋「新政酒造」さんへ。
暖簾をくぐった瞬間から、旅情をくすぐる酔い香りがしてきます。
カウンターにて、「だし」や「だだ茶豆」など、
山形酒を呑みながら、東北の名産をつまんでいると、
大将や隣に居合わせた旅人さんやお店の常連さん達と
なぜかとっても仲良くなっていました。
山形の歴史や美味を、朗らかに語ってくれる地元のおっちゃん達、
その博識、そしてみなさんの土地を愛する気持ちに触れて、
旅人達は、ちょっと感動してしまいました。
打てば響く返事の小気味よさ。
生まれ育った故郷に、誇りをもって生きている、
そんな風にも思えました。

山形の一夜は、予想外に暑く熱くふけていきました。






吉祥寺「にほん酒や」

東京・吉祥寺にある「にほん酒や」さんは、
お洒落な佇まいの居酒屋さんです。
店長さんを筆頭に、きびきびとした
若いイケメン3人のチームワーク。
みなさん、歯切れのいい明るい口調で、
まるでショップのお兄さんのような、カッコよさ!
優しく話しやすく、日本酒のことも、
とても気さくに教えてくれます。

このお店は、ぜひとも女の子を誘って行かねば!
と意気込んで、日本酒好きの女子達と一緒に、
初めての吉祥寺へと行ってきました。
賑わう商店街を抜けて、落着いた通りに「にほん酒や」さんはあります。
ガラス越しに見える店内は、心地よく酔えそうな空気。
ほのかな明かりが、お酒の時間を感じさせてくれます。
お洒落な店内は、いつもと違う「日本酒」を呑む空間で、
なんだかドキドキとしてしまいました。

片口で出していただいた、いろんな銘柄のお酒を味わいながら、
夏の酔いが深まっていきます。
お料理も素材にこだわられて、盛りつけまで、ひとつひとつに
気持ちが行き届かれているものばかり。
一皿ごとに、楽しい気分が高まっていきます。
中でも、店長の故郷・青森の軍鶏ロックの美味しいこと!
青森の新鮮な食材が、東京で堪能できるとはうれしい限りです。
極薄のピザ生地と日本酒のバランスも絶妙でした。

店内には、若いカップルや女性のおひとりさまの姿も。
「にほん酒や」さんは、とても自然に、若い人にも
日本酒をの味わい方を伝えてくれるお店のように感じました。
気になるあの子やあの人を誘ってみたら、
素敵なお店を知ってるね、と喜んでももらえそうな予感がします。





大塚「地酒屋 こだま」

この夏、ひとりの熱い酒好きさんが、酒屋を始められました。

場所は、東京・大塚、
屋号は「地酒屋 こだま」。
日本酒のみが並ぶ、日本酒好きにはたまらない酒屋です。
冷蔵庫を覗くと、ひとつひとつの酒瓶には、
銘柄や産地や度数だけでなく、
店主・たけさんの想いのこもったコメント札。
ひとつひとつ読んでいくのが楽しいのです。

夕方になると、店内の片隅に
お酒と酒肴が楽しめる一角が設けられ、
少量ずつ、気になる日本酒を味わうことができます。
やっぱり、肴があるとお酒はより美味しい!と納得。
私たちがいただいたポテトサラダと砂肝のソース煮は、
やさしい味付けで、気持ちよくほろ酔い気分になりました。

店主・たけさんは、私たちの友人でもあり、
はちゃめちゃな様で、
ときどき驚くような真面目さを垣間見せる
素敵で面白いお兄さんです!
日本酒が大好きなこと。
でも、日本酒の味だけでなく、
酒蔵や造り手さんとのご縁をとても大切にされていること。
たくさんの人に日本酒の美味しさを伝えたいという情熱。
私たちが知る彼の姿は、酒屋さんを始められる前から、
酒屋さんみたいでもありました。

そんなたけさんが「地酒屋 こだま」から、
どんなことを仕出かしてくれるのか、
私たちも、わくわくと楽しみにしています。




四谷梯子酒

静岡の展示会にもお越しいただき、
夏の静岡の宴もご一緒した
四谷の「酒徒庵」さんから「オール・ザット・ジャズ」さんへ
友人達と一緒に、梯子(はしご)をして参りました!

「酒徒庵」さんは、圧巻の日本酒揃と、
イケメン店長を筆頭とした店内の活気が、
「日本酒を楽しく味わいたいっ」と思わせてくれるお店です。
初夏に納めたばかりの白瓷の一合片口に、
おすすめの日本酒をなみなみと。
いつもの贅沢牡蠣に驚き、ジャンボ串焼にもかぶりつきます。
お腹いっぱいになりそうなのを我慢して
後ろ髪をひかれながら「酒徒庵」を後にしました。

「酒徒庵」〜「オール・ザット・ジャズ」間は、
ちょっぴり酔いの醒めるほどよい距離で、いい腹ごなしに。
暖簾をくぐると、粋な着物姿のジャズさんが笑顔で迎えてくれます。
カウンターでは、仕事帰りのサラリーマンが心地よく呑んでる姿が・・・
と思ったら、なんと!うちのお客さまでした!
大都会の中でのうれしい再会は、お酒の神様の計らいですね。
「オール・ザット・ジャズ」さんでは、120mlの白瓷片口で、
少しずつ、いろんな日本酒を楽しむことができます。
そして、ジャズさんセレクトの面白い肴も魅力のひとつ。
先日の静岡旅でジャズさんが仕入れた、長〜い「やがら」をつつきながら、
静岡の思い出話に花が咲きました。
〆には、しらすごはんとねこまんまです。

こんな楽しい四谷の二軒が
なんと「静岡」をテーマに面白いイベントを!
私たちも実感した静岡の酒と肴の魅力。
詳細は下記のような感じですので、
ご都合のつかれます方は、
ぜひ体験してみてくださいませ。

「静岡の旨いを体感しよう♪」
●開催日時
8月22日(日)15時〜19時
●開催場所
オール・ザット・ジャズ」 TEL / 03-5379-3663
酒徒庵」 TEL / 03-3351-6119
●参加方法
まず、どちらかに会費を払えばフリーパスカードがもらえます。
このカードで、何回でも何往復でも、
「オール・ザット・ジャズ」と「酒徒庵」への入店が可能です。
●会費
5000円(予約)
5500円(当日)
※ご予約は、どちらかの店舗へお電話にてお願いいたします。
●参加蔵元
萩錦様 ・君盃様 ・若竹屋様 ・正雪様 ・臥龍梅様 ・英君様。
まだ参加交渉中の蔵も有。
●お酒のみの出品
杉錦 ・志太泉 ・花の舞 ・喜久酔 ・国香 ・磯自慢 など。
●お料理
由比の桜エビ ・用宗のしらすと干物 ・モツカレ- ・黒はんぺん
しぞーかおでん ・富士宮焼きそば 、などなど。






日本酒BAR「希紡庵」

2010年6月1日、東京・池袋に
カウンター7席だけの日本酒BARがオープンしました。

駅前のビルの地下にある、お店の扉を開けると、
街の喧騒を脱けて、ほっと息を吹き返すような気持ちになります。

こちらの「希紡庵」の店主・渡邊さんは、
二十歳過ぎに日本酒にはまり、
いろいろな酒蔵さんとのお付き合いを重ねて、
日本酒の味わい方や知識を身に付けられて来られた方。
お酒の集まりでは、どこに行っても最年少だったり、
奥様との出会いもお酒のご縁などなど
まだお若いながらも、そのお酒との関わりの深さに驚きです!
ご夫婦の夢であったという、こちらの日本酒BARは、
お酒からお料理まで、たくさんのこだわりが込められたお店でした。

「今夜はたくさん呑むのでしょう。」
と、私たちの梯子酒を察知して、
うちの小さな盃にお酒を注いで下さいました。
こんな何気ない気遣いが、さすがBARの店主さんです。
「吾妻嶺」に「田酒」の東北銘酒、「喜久酔」、「松の寿」。
おすすめをお聞きしながらいただいたお酒はどれも美味しく、
静かな酔いひとときを味わえるのは、大人の贅沢ですね。

そして、こちらのお店のとっておきの魅力は、
こだわりのお料理たちです。
ポテトサラダ 、鯖寿司、冷やしトマト・・・などなど、
素朴なお品書きながらも、素材にこだわったお料理たちは、
思わず膝を打ってしまうような旨さ!
中でも、子育て奮闘中で、今はお店にはいらっしゃらない奥様が、
深夜に仕込まれるという「ほろほろ鳥ガラスープ野菜のゼリー寄せ 」は、
心も体も、とろけるような逸品!

希紡庵さんの「こだわり」は、ひと口味わって、きっと実感。
更に、小さなご夫婦の想いを垣間見て、もっと美味しくなる。
そんな素敵なお店でした。

「日本酒Bar 希紡庵(きぼうあん) 」

東京都豊島区東池袋1-7-10鳥駒第1ビルB1F
池袋駅東口から徒歩2分。ヤマダ電機総本店の
裏手の通りにあるビルの地下1F
(1Fは回転寿司「若貴」)
※地図は、一番下の写真をご参照ください。
電話/03-3987-7518
営業時/17:00~23:00(L.O 22:30)
定休日/月・祝






「酒庵 酔香」の灯

七月初めの夏の宵、
墨田区・押上の「酒庵 酔香」さんに伺いました。
以前にもブログに書かせていただきましたが、
十間橋通り商店街の中にあった、
築50年のお酒屋さんを改装したこちらのお店は、
暖簾の外からも、ぐっとくる良き佇まいです。
今話題のスカイツリーを望む開発が進む場所ながらも、
この街の趣を、ほどよく店内に映し出した
「酔香」のご主人と奥様のセンスに、
今回、改めて惚れ惚れとした思いでした。

夫の妹家族(ちびっこ2名)と一緒に、わいわいと賑わいながら、
日本酒と酒肴を満喫いたしました。
すっきりとした夏吟に、うれしく旬を感じます。
そして、ご夫妻お手製のやさしい味付けの酒肴が
心地よく体にしみ込んできました。
一品一品に込められたアイデアは
お二人の食いしん坊の歴史の賜物と納得!
日本酒お料理のお品書きもご覧下さい!)

酔いが進む中、ふと辺りを見渡すと、
懐かしい細工の箪笥や磨りガラス越しの灯が目に映ります。
酒屋さんの跡を上手く活かされた、
一升瓶と四合便が丁度収まった木の棚も、とても素敵な景色です。
「酔香」のお二人の「呑む」という時間に込める素敵な感覚に
嬉しく酔った夜でした。

仕事帰りにひと足延ばして、柔らかな「酔香」の灯に吸い込まれる、
そんなこの街の人々を、とても羨ましく思います。







ひと夏の酔奏楽器

祇園祭も終わりを迎えて、
京都の街も、ほっとひと息ついているようです。

雨続きの宵山から一転、
AS2 Summer 陶芸展」山鉾巡行の日は、
この夏一番の熱気となりました。
会場の「アンティークきものや」さんの粋な空間に
今宵堂の「酔奏楽器」が楽しく並びます。
ご一緒させていただいた、かのうたかおさんと綿引恒平さんの作品は
力強くユニークな魅力たっぷりで、陶芸の面白さを実感。

Barに並んだAS2スタッフさんお手製の美しい酒肴の数々に、
展示もそっちのけで、気がそぞろになる中、
続々とお客さまがお越しくださり、
会場は日が暮れるにつれて、大盛り上がりでした。

盃風鈴、琵琶徳利、皷徳利、鈴杯に拍子木箸置・・・。
小さな物語が込められた酒器たちを
チリン、カラカラ〜と手に取って楽しんで下さるお客さまの姿が、
とてもうれしく、私たちも心が踊りました。
みなさま、猛暑の中に足を運んでいただき、
本当にありがとうございました!

あっという間の一日でしたが、
祇園祭という、京都のとっておきの時間の中、
こんな楽しい展示をさせてくださったAS2さんに、
心から感謝しております。
美味しいお酒とお料理も満喫できるAS2イベントは、
スタッフのみなさまのホスピタリティの賜物ですね。

今宵堂の「酔奏楽器」は、後日、裏今宵堂にて
ご紹介していきたいと思っております。