京女の底力

さる宵の刻、とある陶芸家がふらりとご来訪下さいました。
傍らにはとれたての蕪と大根を抱えた息子が二人。

彼は数多の京焼の中で私が最も敬愛する陶芸家。
その作品とスタンス、はにかんだ笑顔がとても魅力的な方なのです。

お土産は、野菜作りの達人の奥様より。
あたたかいおもてなしと、この旦那様と個性的な三人の子供たちを
支えるその力量はまさにお見事。
華奢で可憐なあの方が、こんな立派な大根を引き抜いたかと思うと、
京女の底力には感服です。

本当に京都の女性は働きもの。
うちのご近所の奥様たちも朝からお掃除におもてなしにと大忙し。
趣のある住まいも庭も、本職の手だけで整っているわけではないのですね。

今宵は広島からの贈り物、
風味豊かないりこと昆布出汁で大根を煮てみました。(器は懐釉丸鉢です。)
お醤油と味醂でやさしくやさしく味を付けます。
和牛ミンチを醤油で炒めて、片栗粉でとろみを少し。

うれしい気持ちが隠し味です。

061218

6件のコメント

  1. 美味しそうですね。
    盛り方も本当にセンスが光ります。
    きっと気持ちと優しさたっぷりの味がするんでしょうね♪

  2. うーん、豊かさって、こういうことをいうんだろうなあ、と思いました。

  3. ん~。おいしそう♪
    同じ器、同じメインの材料を使っても
    人それぞれ違うものになりますね。
    料理って果てしないですね♪

  4. >shigeさん
    shigeさんみたいなシンプルなおいしさに自信がないので
    のせたり、添えたり、です。
    この大根は、本当に野菜っておいしいな〜と思わせてくれる
    味わいでした。土がまだ付いていて、本当にうれしかったです。

    >shikokuさん
    書き込みありがとうございます!
    そうですね、豊かさって、ひとつの野菜やおいしい昆布出汁
    から始まったりするかも・・・です。
    shikokuさんの竹林の活動もご紹介させていただきたいです。

    >まぁちゃんさん
    こちらは懐釉丸鉢です。
    すいません〜書き忘れてました。
    料理って果てしない、私も実感します。
    このいりこと昆布に出会って、ここまで違う味になるのか!
    と驚いています。
    おいしく出来るとおいしく盛りたい。
    おいしく盛れる器が作りたい、と思います。

  5. わが家の女性陣は
     果てしなく 
    ぼーーーっとしています。

    どこにでも
     例外って
    あるんですね(笑)

  6. >ゆずこさん
    いえいえ、鴨川で朝食を〜のゆずこさんは
    行動派、というか日々を楽しむことの達人ですよ。
    あのパン屋さん、私達もかなりの頻度で通ってます!
    例外は、京都→山形の大移動では?
    京都の女の子はあんまり外に出ないですよね〜

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