ひとからひとへ幾星霜。
京都に暮らす楽しさのひとつに
骨董をみるひととき、があります。
経てきた歳月にしか出せない味わい、
そのことに敬意を払う日々の暮らし。
美術館に納められるような高価なものではなく、
丁寧に扱われた雑器の美しさにいつも心を奪われます。
それは、名も無き陶工の盃や古びた文机であり、
門跡寺院の瓦の欠片であったりもします。
先日、そんな古き良きものを扱う骨董屋さんが
今宵堂に訪れてくださいました。
北野天満宮近くの画餠洞(わひんどう)さん。
古伊万里からくらわんかまで。器にガラスに鉄細工。
取り合わせのセンスが絶妙なお店です。
素敵な奥様とかわいいお子さんを傍らに
愉快な骨董話を聞かせてくれる若きご主人。
瑞々しいものと古びたもの、この取り合わせもいいですね。
写真は、うちの懐釉梅皿に採れたてブロッコリーのからし合え。
茹でたブロッコリーに三杯酢(合わせ酢)と
和辛子を混ぜたものを和えるだけです。
お肉を焼く前のガーリックオイルを少したらすと食欲が沸きますね。
古いものを倣うこと、新しいものを摘み取っていくこと。
骨董が与えてくれる楽しみなのです。
こないだ、NHKのプロフェッショナルって番組に出演していた造園家の方と話す機会があって、日本の経ることへの美学について熱く語っていたんやけど、骨董とよばれるもんもそれの一例だと思います。
時間を経ても愛される物を作っていきたいな、お互いに。
>Oniiさん
造園家、素敵ですね。京都のお庭はそれぞれ個性があるね。
うちの庭には先日、山茶花が植えられました。
連くんの誕生日プレゼントに三十路の友より。
やきものは時間を経ていくことができるものね、
お互い楽しい仕事だね。
山茶花は、やっぱり33歳だから?
冬になる頃に花を咲かせるそうです。
そしたら花を眺めて酒を呑もうという心憎いプレゼント。
枯らさないようにがんばりますっ。
懐釉梅皿、ちょっとしたお漬物や娘のおやつなどとても楽しんで使わせてもらっています。先日は100円のわらびもちが素敵なデザートに変身し、おもわず晶ちゃんとあさぎとワーッていったのがおかしかったよ!
>連くん
そうだね〜33歳だからかな、大きくなったね〜
これからもすくすく元気に育ってちょーだい!
親友からの贈り物、冬に向けて大切に育てようね。
雪見酒が楽しみです。
>浅葱ちゃん
使ってくれてありがとうございます!
きっと、素敵に盛りつけてくれているのだろうな〜
と勝手に想像して喜んでいます。
私も梅皿にわらびもちをのせています。
親玉堂のわらびもちですよ!