自産自消(後編)「酒器使う」

5月9日、透き通るような初夏の空の下、
百景酔暦×京都カラスマ大学
「自産自消(後編)酒器使う」の授業が開催されました。
(前編「酒器作る」の記事はこちら

今回の舞台は、
木屋町仏光寺「もち料理 きた村」さんの鴨川納涼床!
この贅沢な酒宴の席で、
生徒のみなさんの自作の盃とお皿が初披露されます。

定刻に近づくと、生徒さんが笑顔でご来店。
うれしい再会に心が躍ります。
お着物姿の方もいらっしゃって、場も華やぐ中、
まず、酒器とのご対面です。
それぞれ、木箱に納められた酒器を取り出して・・・
ひと目見た時のみなさんの喜びの声に、
私たちもうれしくなりました。

さあ、「月の桂 無農薬山田錦 純米吟醸」で乾杯!
ここからが、宴の始まりです。
みなさん、まるで旧知の仲のような睦まじさで、
和気あいあいと差しつ差されつの酔い景色。
大きかったり、小さかったり、真ん丸も四角も、愛着はみな同じ。
にこにこと美味しいお酒を堪能していただけました。

宴もたけなわの中、ついにこの日の見所である
自作のお皿が、仲居さんの手によって運ばれてきました。

「きた村」さんの大将、板場の料理人さんが
技と趣向と思いを込めて、盛りつけて下さった
四季の素材を活かした、京料理。
ひと皿ひと皿、ひとりひとりの思いを汲まれた
「きた村」さんの心尽くしが、みなさんの胸に届いたような、
とてもとても感動的なご対面の瞬間でした。
(お皿の写真は、ぜひこちらよりご覧下さい!)

寂しくも終宴の時間、
また会いましょう!と約束を交わして、
この授業はおひらきとなりました。

街で暮らす人々が、ものを作ること、ものを使うこと、
それをひとつの流れの中で味わえる
この「自産自消」プロジェクトに、このような形で参加できて、
私たち自身、とても幸せでした。
そして、「きた村」さんやスタッフのみなさんの
人を喜ばせるための心意気、
これこそが小さくて深いこの街の魅力であり、
底力でもあると実感しました。

みなさんが心を込めて作った酒器とお皿が、
お家の中の小さな晩酌のひとときに登場してくれることを
ひそかに願っています。

※この日の詳しい内容は「百景酔暦」のblogでも紹介されています。
「東山借景紫暮酒 実施報告12345

※参加者のお一人、家具作りをされている戸村さんのblogもどうぞ。

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8件のコメント

  1. 本当に良い企画ですよね~。
    さすが文化に興味のある方達が多い土地だなと思います。
    色々参考になります。

    福岡だったら、一回きりでワークショップは終わらせないと
    又、取りに来させるというのが駄目だと言う方、以外と
    多いかもです。

  2. >mioさん

    mioさん好みの授業もたくさんありますよー。
    カラスマ大学の学長や百景酔暦の企画の方の
    センスと人柄が、いろんな敷居を
    どんどん乗り越えられている気がします。

    福岡も県庁が主催で、テンジン大学が
    始まるそうですよ!

    「穂音」のワークショップ、いつも素敵で憧れます〜
    いつか今宵堂も参加させていただきたいです!

  3. mioさん、たぶん、「納涼床」という
    昼から堂々とお酒が呑める、
    風流なシステムのおかげですね。

    今回、「百景酔暦」のこの日のイベント名は、
    「東山借景紫暮(しぐれ)酒」。
    暮れゆく東山を見ながら、みなさん楽しく
    酔われていらっしゃいました。

    福岡も色んな魅力はいっぱいですよね!
    また穂音さんとも一緒に
    何かできれば嬉しいです。

  4. rieさん、連さん、そうなんですね~。
    テンジン大学か~、ハカタ大学もやらなくちゃですね~。

    そうそう、今日、東区のN神社内部修復の彩色復元仕事の打ち合わせで、前原の二丈町に行ってきましたよ。

    「東山借景紫暮酒」
    ほんとネーミングもセンスが良いですよね。
    はい、是非一緒に又やりましょうね。
    今年も、9月半ばに又昨年と同じ画廊で(銀座2丁目・奥野ビル・純画廊)個展をすることになりました。

    それから福岡「ori house」での莫窯展示会に
    尖展前の制作で追われ、行き損ねてしまいました。
    ギャラリーの佐藤さんの奥様も知っているので、DMを頂いた時
    楽しみにしていたのに、、。
    とても残念なのと、申し訳なかったです。
    よろしくお伝え下さい。

  5. >mioさん

    父に伝えておきますねー。
    でも、制作で忙しいのはよきことですね!
    秋の個展もがんばってください。

    そうですよね、
    テンジンとハカタはライバル?
    大阪でいうと、キタとミナミでしょうか。
    街っておもしろいものです!

  6. こんにちわ。

    自産自消「酒器つくる」の授業に
    参加させていただいたニシキです。
    お礼が遅くなりましたが、ありがとうございました。
    本当にれんさんとりえさんにお世話になり、
    とても楽しく、貴重な体験をさせていただいきました。
    作らしていただいた酒器はまわりの人にみせて自慢し、
    私が作ったというと「うそばっかり」と疑います・・・。

    もっと、お二人やみなさんとお話がしたかったです。
    また、酒器を持ち寄ってお会いできる
    機会があればいいですね〜

    それと、授業のときにみたハートの盃がほしいのですが、
    また連絡をさせていただいて、遊びにいっていいですか??

    もうひとつ、裏・今宵堂が気になります。
    面白いですね!

    またブログものぞきにきます。
    よろしくお願いいたします。

  7. >ニシキさん

    こんばんはー。

    こちらこそ、ご参加いただき、
    本当にありがとうございました!
    バタバタしているばかりの今宵堂でしたが、
    みなさんのおかげで、
    とてもいい授業&宴になりました。

    ニシキさんの器も粋な盛りつけでしたねー。
    上品な器の雰囲気にぴったりでした。
    自信をもって、自慢してください!

    ハート盃を気に入って下さって、
    ありがとうございます。
    ただ今、品切れ中なのですが、
    今月末には焼き上がる予定です。
    お気軽に、遊びにいらしてくださいね。

    酒器 自賛持参、みんなで開催しましょう!

  8. ニシキさん、こんばんは。
    こちらこそ、みなさんとの時間、
    とても楽しかったですよー。

    「酒器つかう」の授業のすぐ次の日に、
    早速生徒さんが遊びに来てくれたりと、
    みなさんと知り合えたことも
    私たちにとっては嬉しかったです!
    うちにはお気軽にどうぞー。

    ニシキさんの手びねりの方の盃は、
    酒盗みたいな、ちょっとした肴を入れても
    なかなか風流ですよね。
    素敵な晩酌をお愉しみくださいませ。

    裏・今宵堂、気づいてくれたんですねー。
    たまには、あんな活動もしております。

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