京美人の旅立ち

いよいよ、七月。
祇園祭の幕開けです。

「祇園祭が来ると、夏って感じるんです。」
と、にっこりと微笑んだのは、生粋の京美人。

お気に入りの爽やかな夏の冷菓や
裏通りにある小さな天ぷら屋さんのことを
彼女は嬉々として話してくれました。
生まれ育ったこの街を心から愛している。
こんな京都人たちが、教えてくれるうまいもんには
ハズレがありません。

二年前のとある冬の日、
ケガのため休業中の若い庭師さんが、
今宵堂にふらりと立寄られ、楽しい夜を過ごしました。
二年後の春、突然の引き出物のご注文の電話、そしてご来訪。
連れてこられたのは、十年近いお付合いの婚約者。
件のべっぴんさんであります。

今日のおやつは、彼女のオススメ「老松」の「夏柑糖」。
引き出物の「白釉ゆがみ中皿」にのせて。

先日、挙式を終えられた二人。
そして、祇園祭が終わる頃、
彼女は彼の待つ東京に旅立たれるようです。
たくさんの友達や大好きな故郷と別れるのは、
きっと淋しいことと思います。
しかし、祇園囃子の調子のような楽しい日々が
新しい街にも、きっとあるはずですよね。

ご結婚、おめでとうございます。
また、京都で呑みましょう。

080702

3件のコメント

  1. 生まれ育った京都を出るのは、さぞかし淋しいでしょうねえ。
    しかし、住めば都とも言いますよね。
    東京も場所によっては京都に劣らぬ緑の多さと文化もあるし

    旦那さんがいれば力を合わせて行かれるでしょうね。
    お庭の緑がすっかり濃くなりましたね。
    美味しそうな、夏柑糖です。白釉が清々しいです、、。

  2. 比佐さんも京都を一度離れた思いがあるのでしょうね。
    でも、住めば都、そのとおりだと思います。
    故郷があるということにも、感謝ですね!

  3. >比佐さん

    そうですね、いい変化を楽しまれるといいなぁ、と
    私達も願っています。
    京都に移り住んで、ここで暮らす人々の気概に
    いつも感心します。

    懐かしい、と思える土地があることは、
    とてもいいことですよね。
    比佐さんも、京都の思い出話をされる時、
    そんなお顔をされています。

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