キラキラと輝く新緑、出会いもたくさん芽吹く季節ですね。
今宵堂も、ご結婚の引出物に贈りものなど、
とっても幸せなご注文をうれしくいただく機会が多くあります。
つい先月は、酒屋の娘さんの引出物を承りました。
京都の呑助さんのご用達、
この春で110周年を迎えられた
西陣の「鵜飼商店」さんの倫子(みちこ)さんは、
かわいい細腕ながらも酒屋の四代目として、
美味しいお酒をおすすめしてくれる看板娘。
倫子さんと旦那さまが選んで下さったのは、小振りの蕎麦猪口。
こちらは、お酒なら半合の頃合いの器。
お酒だけでなく、お茶にもおかずにもデザートにも、
酒器以外の使い道にも配慮された、お二人の思いが込められています。
ずっと「そば」にいてほしい、なんてアツアツな願いも込めて。
そして、この目出たい門出に合わせて、
倫子さんが酒造りの修行を経験された、
伊賀の「森喜酒造場」さん(「るみ子の酒」の蔵元ですね)
から記念のお酒も醸されました。
その名も「みちこの酒」。
倫子さんの思いを込めて醸されたこのお酒、
彼女がかつて酒造りの現場から感じたという
「人がお酒を作る」素晴しさ、その喜びがあふれるような旨味です。
「鵜飼商店」さんといえば、毎月配達してくださる手書きのチラシ。
酒蔵訪問記やお酒についての諸々が、
街の酒屋さんの視点で丁寧に綴られています。
今回は、倫子さんらしい軽やかで面白い「みちこの酒」の物語でした。
(写真をクリックすると拡大します)
小さな透明の液体に込められた思い。
魅力的に光るそのお酒を呑みながら、
私たちも小さな幸せに酔いました。
うれしい幸せのおすそ分け、ご馳走様でした。
いい話ですね
まろさん、跡取り娘さんの朗らかさと頼もしさにいつもホレボレしています。「みちこの酒」、まろさんも呑んでみていただきたいです〜!