「七本鎗馬上杯」見参!

時は天正十一年、琵琶湖の最北端・賤ヶ岳の合戦。
この戦で活躍した七人の勇ましき武将は、
後に「賤ヶ岳の七本槍」と呼ばれるようになりました。
賎ケ岳の山麓、木之本の冨田酒造さんでは、
この七人の勇者にちなんで名付けられたお酒を醸されています。
その銘柄は「七本鎗」。

この秋、今宵堂は、冨田酒造さんと協力して、
このお酒が生まれた土地と同じ、滋賀県・湖北の田んぼの土を使って
「七本鎗」オリジナルの盃を制作しました。

お酒のご縁で知り合った冨田酒造の若旦那は、
最近メディアでも人気の男前杜氏さんですが、
この杜氏さんの一番の魅力は、酒造りの情熱のみならず、
日本酒を多くの人にもっと楽しんでもらおうと日々奔走する、その雄姿。
今回の田んぼの土も、若い跡継ぎが頑張られている、
同じ湖北地域の農家・お米の家倉さんより提供していただきました。

戦の前、馬に乗ったまま酒を呑むための杯として生まれた「馬上杯」。
武士たちが槍を持った佇(たたず)まいを
その「馬上杯」の背高の形に照らし合わせながら、
個性豊かなそれぞれの侍たちのように
ひとつひとつ違った形で焼き上げました。

同じ土地から生まれたお酒と盃。
悠久の刻を越え、形を変えて再び出逢うという浪漫。
やはりお酒は地のもの、風土を愉しむものでもありますね。
賎ケ岳を勇ましく駆け抜けた七人の侍に思いを馳せて
「七本鎗馬上杯」、秋のひやおろしと共に見参です!

※「七本鎗馬上杯(¥ 2,100-)」は冨田酒造蔵元にて販売いたしております。
 購入ご希望の際は、蔵元までお問合せください。

※ 写真をクリックして、馬上杯の雄姿をどうぞ!




4件のコメント

  1. 素敵ですね~。
    武士っぽい佇まいです。
    酒の肴用にも使えますね。
    小さい花器としても使えそうです。

  2. >mioさま

    ありがとうございます!

    田んぼの土の味わいがうまくでて、
    作り手としても嬉しい焼き上がりでした。
    念願のコラボレーション、
    じっくりと楽しんでいきたいと思います。

    mioさんの様に、肴やお花で
    楽しんでいただくのも一興ですね〜。

  3. 今日は~。
    先生の馬上盃の器拝見しました。

    僕はお酒が好きで何でも飲みますが今年は
    丁度僕が還暦で、紀伊半島方面へ旅行に行きました。

    記念にと思い、伊勢神宮や紀伊半島に係わるお酒
    そして何よりも私の干支である辰に因んだお酒をタップリ
    (凡そ7升)程買って来ました。

    折角なので吟醸酒を買って来ましたら熱燗で飲む事が
    ありません。仕方なくお猪口で飲んでいました。

    ところが冷酒を飲む時には僕のスタイルでは口の中に
    放り込むまですすらないのが良いと思っています。
    香も楽しむ事になりますので結局、ワイングラスのようなのが
    やはり適当な器かな?とも思いました。しかし馬上盃を
    知って、先日から収集しています。

    高級な日本酒を冷やして飲むのに理想的な器と考えるように
    なりました。
    高台に特徴があるのは充分承知しています。
    でも、口造りの大きさとか開き具合、先生の形が
    良いように見ています。

    何度か7本鑓のお店に電話しましたが在庫が無いということでガッカリしております。
    もし、販売していただけるようであれば3種類とも購入したいと思っております。宜しくお願いします。

  4. トヨさま

    初めまして、今宵堂の上原です。

    このたびは、うれしいお問い合わせをいただき、
    誠にありがとうございます!
    馬上盃で、とても美味しくお酒を楽しまれていらっしゃるご様子、
    なるほど〜!と頷いて拝見いたしましたっ。

    早速、ご質問のお返事なのですが、
    本当に申し訳ありませんことに、
    今まで作った「七本鎗」の酒器に関しましては、
    再度お作りすることは、難しいのです。
    田んぼの土を使っているという性質上、再現ができません。

    そして、このコラボ酒器は、
    冨田酒造さんのみでの販売となっておりますので、
    在庫も冨田さんにしかないのです〜。

    これからも、「七本鎗」盃の制作は続きますが、
    次回の納品の目処は立っておりません・・・すみません!

    誠に恐縮ですが、気長にお待ちいただけますと幸いです。

     

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