異国の風に吹かれて

目の前にはひとつの丸い石。
南欧・ポルトの街の浜辺から
この小さな塊を拾ってきてくださったのは、
英会話講師の「三郎」さん。

昨春の京都で、彼とともに私たちは、
「英語」と「酒器」のコラボ展示を行いました。
「恋する前置詞」〜酒器で学ぶ英単語〜
「恋」をテーマに英語の「前置詞」を「酒器」で覚えよう!
というちょっと不思議な展示でした。

ひとつひとつに恋の物語と前置詞の意味が込められた酒器たち。
今回、三郎さんの旅の鞄にそっと忍ばせていただきました。
三郎さんの「日本のアートを海外に紹介する」という思いのもと、
ポルトガルの港町・ポルトで小さな披露の機会を得た酒器たちは、
鮮やかな緑の壁の部屋で優しい陽射しを浴びながら
照れくさそうにそこに佇んでいたようです。

三郎さんの写真と大西洋の石を眺め、
青い海と白い石の壁、そしてそこに渡った酒器たちが
異国の優しい風に吹かれていることを夢想します。




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。