美味しく、恋しく

先日の展示会「山形蕎麦猪口物語」では、
地元のみなさんとの山形名産の話で多いに盛り上がり、
がまんできずに私たちもここぞとばかりに、
土地のおいしいものを堪能しました!

まずはこの度の展示のきっかけにもなった山形の「蕎麦」。
今回、山形に着いてすぐに目指したのが、
羽前屋」さんの「かしわざる」。
つめたい蕎麦に、鶏肉入りのあったかいお汁。

この一杯に会うために、
もくもくと雪の中を自転車をこいだ夫の学生時代。
思い出話を聞きながら、すすった味は、
やさしくほっと癒される味でした。

頼れる山形食の案内人・パッツー後藤さんに
連れていってもらったのは、「お酒の丸山」さん。
日本酒とお魚の旨さはもちろん、
こちらの名物「豆腐揚げ」は、おどろきの食感!
豆腐がこんなカリカリとした食べ物になるなんて!

街には必ず、〆たい汁物があるものですが、
山形では駅前の「えきでん」の「鳥中華」。
賑わう店内での今宵の名残を啜ります。
実は「鳥中華」、
山形の蕎麦屋さんの隠れた人気メニューでもあります。

夕暮れ時「郷土料理」の看板に魅かれて
暖簾をくぐったのは、旬の山菜が豊富な「大八」さん。
初めて食べた「赤ねぎ」は、キリッとした辛みが絶品の東北ネギ。
山形には、この赤ねぎや、民田なすのように、
栽培に時間と手間のかかる日本の在来野菜が多く残っているそうです。
そして、同席したみなさんが、
地元の山菜・野菜に詳しいこと~。郷土への愛ですね。

山形の蔵の日本酒がずらりと並んだ「味山海」さんでは、
山形の夏の風物詩「だし」を冷奴にのせていただきます。
「だし」とは、きゅうり、なす、みょうが、ねぎなどの
夏野菜を全部みじん切りにして、醤油をかけたもの。
こんなに日本酒があるんだもの、肴も豊富で美味しいはずです!

懐かしい顔を眺めながら、盃を傾け、郷土の味に舌鼓。
旅した土地で、心ゆだねて呑む酒はいいものですね。
人が、味が、すでに恋しい山形です。

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