札幌での展示会を終えて、ほっとひと息。
北海道ならではの景色を眺めに
函館線で西へ、ニセコまで足をのばしてみました。
すでに紅葉がかった山に囲まれながら、
ドコドコとワンマン電車に心地よく揺られて行きます。
ニセコは、蝦夷富士と呼ばれる羊蹄山を望む緑豊かな町。
今回、ニセコを案内して下さったのは、
この町で和菓子工房をされている「松風」さん。
まずは、爽やかな午前、
「カヤック」で川下りをすることになりました。
この日お世話になったのは
アウトドアショップ「toyru」の高梨譲さん。
世界的なテレマークスキープレーヤーで、
関東出身の高梨さんは、ニセコの自然に魅せられて移り住み、
この土地の空気を体感して暮らしていらっしゃいます。
清流、尻別川へいざ出陣!
大きな空と美しい羊蹄の姿、
色づき始めた澤の木々や山葡萄・・・。
川の流れに任せて進んでいると、
まるで自分と川が一体になるような心地になりました。
お昼は、光が差し込む森の中のレストランに。
ナポリピッツァ「Del Sole」のご夫婦も
静岡からニセコに移って来られ、
新鮮な食材を使い、石窯でピザを焼いていらっしゃいます。
野趣と洗練が合さった風味、
焼きたてあつあつのピザは、ご夫婦の雰囲気のようなやさしい味でした。
ドライブをしながら、松風さんのご自宅兼工房へ。
そこは、冬になると羊蹄を望める一軒家。
シンプルで自然味豊かな工房の壁一面には、
スキーカメラマンである、ご主人の渡辺洋一さんの素敵な写真。
おやつにいただいた、
ニセコのアンヌプリの湧き水を緩く固めた寒天は、
黒密がほんのり甘く。
私たちのボンボニエールも、松風の空間でかわいく並んでいました。
松風さんのお菓子は、ニセコの自然の味とセンスが
詰っているように感じます。
ニセコは、私たちが暮らしている京都とは、景色はもちろん、
暮らしている人々の生き方もまったく異なります。
住む場所が違えど、それぞれの土地で
その土地の良さを感じて過ごすことが、
とても素敵な生き方なのだと思えます。
北国の旅が終わりました。
秋が少しずつ深まる京都に戻り、
大文字を眺めながら、またがんばっていこうと思います!