夏の夕暮れのふたり

かわいい水色の車に乗って、幼なじみが訪ねてきました。

なんと、婚約者を連れて。

20年来の付かず離れずの間柄ながら、初めて会う彼女の恋人。
しかも婚約者!
とっても奥手な彼女がはにかみながら彼を紹介してくれた時、
胸がじーんと熱くなりました。

彼女は大病院の看護婦さん。
「天職に就く」ということの素晴らしさを教えてくれる人なのです。
とてつもなく優しいということは
とてつもなく強いということ。
厳しい職場にあっても、暖かい看護に徹しているであろうことを、
20年の歴史をもって、私は確信しています。

遠方まで帰る彼とともに、その日はすぐに帰っていきました。
次の日、ワインのためにtapasをひとつ作りました。

夕暮の煮込み(うちの懐釉シノギ鉢に盛りました)

スペアリブ(牛の骨付き肉)
ゴーヤ
タマネギ
トマト
塩・胡椒

とっても簡単な煮込みです。スペアリブとタマネギを塩・胡椒で炒めて
具が隠れるまで水を入れて、煮込みます。仕上げにゴーヤとトマトをいれて更に煮込む。

野菜は時のものを。トマトはホールでもケチャップでも良し。
調味料もあなたの好み次第で。チリパウダーを入れてもおいしいです。
煮込み時間は、気分次第で最低15分からいつまでも。
体力がいる夏こそ、煮込みを食べてほしいと思います。
煮込み=時間をかけなきゃおいしくない、の法則はナシですね。
大切なのはきちんと食べること!

私は彼女との思い出をグツグツと・・・
うーん、煮込み料理は友情に似ています。
やっぱり時間をかけるとおいしいかも・・・

今宵はワインで乾杯。
せつないくらいに優しい彼女が見つけた安らぎの場所は
静かな夏の夕暮れのような人でした。

060621

4件のコメント

  1. いいすっね。
    この、料理を作って、器に盛って、レシピを付けて、、、
    これ、私もやりたい、、、、
    忙しいけど、やろう、、、(んー、熟慮して決断)
    でも、やりたくなってきた、、、、
    それに、本当においしそう、、、、(写真もいいよ)
    器の方が勝ってるかもよ??(失礼)

  2. >nobuさん

    そうです。nobuさんもぜひ始めて下さい!
    おいしいものへのnobuさんの情熱を私達に伝えて下さい。
    ちなみに、地中海クラブというものがあるのですが、シチリア代表で入ってくれませんか?楽しいですよ〜
    器は懐釉という釉薬で、古来の京焼の懐かしい雰囲気を目指して作ってます。

  3. 何、その地中海クラブって?
    会員性のリゾートクラブ?
    シチリア代表になれるの?
    なっちゃうよ!
    故郷代表して!!
    これ、京焼きの古い表情なの?
    古い方がよっぽどいいよね!
    実に良い表情だよ!
    今の京焼って、どうもねぇ???

  4. あはは。リゾートクラブではありません。
    地中海を満喫するためのクラブ・・・でしょうか。
    名前考えないといけませんね。
    今の京焼は、確かに良くないものも多いですね。
    でもその品々は、決して京焼を代表するものではないです。
    私は絵付けの文化が始まる前の頃の、京焼のスタイルが好きなのです。
    あの仁清も、初期は絵付けの施していない陶器を作っていたんですよ!

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