あなたと晩酌
北方の酒呑みが、祭の古都を去ってゆきました。
気の置けない人々と囲む食卓は、
古今東西、四季折々、話の花に彩られております。
酒好きは、人好き、話し好き。
酒呑みは幸せですね。
嵐の後、今宵は二人でゆっくり晩酌です。
「ねぎ納豆揚げ焼(白釉ゆがみ皿)」
納豆とねぎを和えたもの(混ぜ過ぎないように)を
中を裂いたおあげさんに入れて、網(グリルでも)で両面焼きます。
醤油はお好みで。
「オイルサーディンのグリーンドレッシング(青瓷小筥)」
グリーンドレッシング(オリーブオイル、レモン、胡椒、ビネガー
すり下ろしたニンニクとキュウリ)に
油を切った缶詰めのオイルサーディンとグリーンサラダを和えます。
野菜はなんでもお好みで。
食べることでも、呑むことでもなく、
今ここに盃を酌み交わす人がいることを幸せに思う、
そんな晩酌を、これからもみなさんと分かち合いたいと思います。

- 2007/07/17 コメント: 8
「マリー・アントワネットの冷や汗」
「マリー・アントワネットの冷や汗」
San Francisco Art Institute B.F.A卒生によって結成された
commitment birds主催による1日限定の企画イベント。
「マリー・アントワネット」をテーマに作品を展開します。
版画・写真・ステンドグラス・陶芸・インスタレーション・
パフォーマンスなど、多岐分野にわたるartist集団が、
土地・場所の持つエネルギーや文化とコミットし、
異なる場所を巡回していくこと自体をコンセプトとする
企画イベントです。
今回は、日本最古の禅寺である
建仁寺の『禅居庵』が舞台となります。
date:8月11日(土)10:00-19:00
place:禅居庵(建仁寺塔頭)
京都府京都市東山区大和大路四条下ル小松町146
阪急電車河原町駅より徒歩10分
京阪電車四条駅より徒歩7分
お車でのご来場は花見小路を南へ、
つきあたりの建仁寺北門有料駐車場へ。
performance:13:00・18:00
(時間は変更する場合もございます。ご了承下さい。)
入場料:500円
今回、光栄なことに、
今宵堂も参加させていただくことになりました。
この日いちにち、裏今宵堂を楽しんでいただければ!
と思っています。
真夏の京都、建仁寺。何が出てくるか、請うご期待。
マリー・アントワネットとともに、
みなさまをお待ちしています。


- 2007/07/11 コメント: 9
きらきら星
織姫と彦星がお昼ごはんを食べにやってきました。
器も作って帰って行きました。
おわり
七夕に陶芸体験。いい思い出になったでしょうか。
今回のお客様は、とってもキュートなバックデザイナーの女の子と
付添いのお兄さん、もとい私の親愛なる先輩。
いつもどおり、腹ごしらえをして器作りスタートです。
お兄さん、ものすごい女の子を連れてきてくれました。
その技、集中力、そして何より粘り強さ。
ものづくりの人のパワーをひしひしと感じるひとときでした。
小さい体で大きい器を作り上げるその姿。
大きいお兄さんもびっくりです。
京都に、日本に、世界中に、ものを作るたくさんの人がいます。
素晴らしいデザイナー、卓越した職人、名高い巨匠。
眩しい光を放つ人達。
でも、曇空の天の川のように、見えない星もたくさん輝いているはず。
今日は、そんな星を少し見ることが出来ました。
きらきら星にもっともっと出会いたい。
そう願います。

- 2007/07/08 コメント: 9
待ちに待った日
6月23日。
ひとつのゲームソフトが発売されます。
この日を待ちに待ったひとりの男。
この男を待っていたひとりの女。
まもなく結婚式を迎えられる、一組のカップルが
今宵堂にお越し下さいました。
彼のお仕事は、ゲームプログラマー。
そして、23日に発売される、
あるゲームのメインプログラマーを務められました。
「3年間、1度も集中力を切らすことなく作り続け、
ようやく完成しました。」
彼の仕事振りを物語っている言葉のように感じます。
そして、彼女と話していると、
心から彼の仕事を尊敬していることが、
ひしひしと伝わってきます。
このことは、いい夫婦になるいちばんのキーワード。
きっとハードワークの彼を
しっかりと支えてゆかれることと確信しました。
このゲームソフト、スタッフも自信の会心作だそうです。
でも、花嫁さんは、あまりゲームに夢中にならないように・・・。
だって次の日、24日は、待ちに待った結婚式なのですから!

- 2007/06/22 コメント: 6
出会いは瞳で掴むもの
「眼が合ったら友達だと思っているから。」
最高の名文句をさらりと言ってくれたのは
北の国からのお越し下さった、うつくしい麗人でした。
今回の陶芸体験のお客様は、この麗人と彼女のお友達の
シチリアから来た留学生の女の子。
チャーミングな笑顔がとても素敵でしたね。
飛行機の中で、眼と眼が合ってお友達になったそうです。
再会はここ京都で、おまけに陶芸体験なのでした。
お二人ともありがとうございました。
にぎやかなロクロ体験をした後は、ゆっくりと夕食を。
彼女と話していて、
出会いをこんな風に膨らませることができることは
本当に素晴らしいと思いました。
結婚もされていますが、その好奇心と輝くようなオーラで
老若男女を惹きつけていらっしゃるような気がしますね。
写真は、料理教室のアシスタントもなさっている
彼女一押しの「インカのめざめ」。
北海道産のジャガイモです。
器は白釉箱皿。
ジャガイモとサツマイモの合いの子のような不思議な味わい。
ほくほくのおジャガにバターと胡椒で、とっても美味しい!
この秋、シチリアに採れたてのオリーブオイルを
いただきに行くそうです。
美味しいうれしい土産話を
私達もわくわくしながらお待ちしていますね。

- 2007/06/14 コメント: 11
酒神の祝福
人生、最良の日。
京都には、松尾大社という、お酒の神様を
祭っている神社があります。
6月5日、この地で、一組の素敵な夫婦が生まれました。
島根でお酒造りの修業をされている新郎と
大阪で大学の研究室に勤められている新婦。
お互いの個性とパランスが、とても魅力的なお二人です。
(以前書かせていただいた日記はこちら。)
仕事を愛するお二人は、住まいを別にして結婚生活を始められます。
理解と信頼がなければ出来ない決断ですね。
そしてこの度、うれしいことに結婚の引出物を
今宵堂で作らせていただきました。
懐釉輪花鉢。素朴な懐釉、使う毎に味が出てくる器です。
お二人の器がどんな色に染まるのか、とても楽しみです。
初夏の晴れ渡る空に、美しい白無垢の花嫁。
渡月橋を船で渡る姿は、時が止まったかのようでした。
ご結婚、心よりおめでとうございます。

- 2007/06/06 コメント: 14
温故知新の楽しみ
ひとからひとへ幾星霜。
京都に暮らす楽しさのひとつに
骨董をみるひととき、があります。
経てきた歳月にしか出せない味わい、
そのことに敬意を払う日々の暮らし。
美術館に納められるような高価なものではなく、
丁寧に扱われた雑器の美しさにいつも心を奪われます。
それは、名も無き陶工の盃や古びた文机であり、
門跡寺院の瓦の欠片であったりもします。
先日、そんな古き良きものを扱う骨董屋さんが
今宵堂に訪れてくださいました。
北野天満宮近くの画餠洞(わひんどう)さん。
古伊万里からくらわんかまで。器にガラスに鉄細工。
取り合わせのセンスが絶妙なお店です。
素敵な奥様とかわいいお子さんを傍らに
愉快な骨董話を聞かせてくれる若きご主人。
瑞々しいものと古びたもの、この取り合わせもいいですね。
写真は、うちの懐釉梅皿に採れたてブロッコリーのからし合え。
茹でたブロッコリーに三杯酢(合わせ酢)と
和辛子を混ぜたものを和えるだけです。
お肉を焼く前のガーリックオイルを少したらすと食欲が沸きますね。
古いものを倣うこと、新しいものを摘み取っていくこと。
骨董が与えてくれる楽しみなのです。

- 2007/05/30 コメント: 5
達人、現る
しばらくお休みさせていただいていた陶芸体験です。
今回のお客様は、電動ロクロ体験2回目にして
亀板挽き(大皿など大物を作る時に亀板という板を
ロクロに固定して、その上で挽く方法)に初挑戦!
うーん、なぜ一発で成功するのでしょう・・・。
他にも愛する彼女のリクエストの器をせっせと
確実に作られていました。
おいしいごはんのためなら百人力?
私達はその昔、電動ロクロの技術を習得するべく
職人育成学校に通っていました。
初めは湯呑ひとつ作るのにも四苦八苦。
それを思うと、達人の腕前にちょっぴり憮然・・・。
転職をさりげなくオススメして、この日はお開きとなりました。

- 2007/05/16 コメント: 16
Merci.
歴史と文化と艶の街。
京都に思いを馳せた若者がひとり、今宵堂に訪れました。
愛称はクロちゃん。
フランスのTV局でグラフィックデザインを手掛けるアーティストです。
粋ですましたパリジャン?と思いきや、
気さくでやさしい、とても魅力的な青年でした。
流水と青楓。
華やぐ桜や燃ゆる紅葉よりも、いちばん好きなこの季節。
新緑に溢れる古都の街を彼に見てもらえて、とてもよかったです。
焼き鳥、天ぷら、お好み焼き、金閣寺、竜安寺、嵐電、
都おどり、鴨川ごはん、大文字・・・
4泊の滞在の間に楽しい時間をたくさん過ごすことが出来ました。
少しはにかんだ笑顔で
「おおきに。」と何度も繰り返す彼の姿を、とても懐かしく思います。
私達のつたない英語に合わせて、暮らすことや働くこと、
日々を楽しむことの大切さを語ってくれた彼。
彼を見送った後、少し涙ぐんでいた夫。
旅人との出会いは少しせつないものですね。
おおきに、クロちゃん。
今度はパリで会いましょうね。

- 2007/05/05 コメント: 11
春の小宴
春の小宴〜肴・酒・器〜
新緑に心が踊る季節。
4月28日、大阪・熊取のさる処にて、
今宵堂の器をお使いいただき、
美味しい宴が開かれました。
厳選された日本酒と美味しい肴に誘われて、
遠方、東京や島根よりもお客様がお越しいただきました。
ご来訪下さいましたみなさまに、心よりお礼申し上げます。
美味しい肴があって、 旨い酒が置かれ、
そこにそっと目立たず器がある。
当然のようで、なかなか持てない日常の小さな幸せを
この宴の中で感じていただけましたら、と思います。
そして一番大切なのは、肴でも酒でも器でもなく、
人がそこに居るということだと感じました。
おもてなし下さった方々のお人柄でしょうか、
人と人との縁が不思議な程に繋がっていく様を
温かな湯けむりの中で感じさせていただきました。
こちらの御食事処、正式なオープンは夏になるとのことです。
また改めて、みなさまにご紹介させていただきます。
素朴な料理と美味しいお酒、そしてお店の方の満面の笑顔に
出会える日を楽しみにしていてくださいね。
私達もみなさまと酔えるひとときを心待ちにしております。
春の小宴の献立です。日本酒は書ききれません!
北海道産大きなアスパラと高知産フルーツトマトの落花生ドレッシング和え
貝塚産筍と岩手産わかめの若竹煮
和歌山産いわしの生姜煮
黒毛和牛すじの土手焼 京都白味噌仕立て
京壬生菜うすあげのおひたし
鹿児島産新じゃがいものバター煮
淡路島産新たまねぎの牛スープ煮込み
和歌山産えんどう豆の玉子とじ

- 2007/04/30 コメント: 9



