『酔わせてみせようほとゝぎす』

幾分のんびりとした佇まいの桜の蕾を眺めつつ、
今か今かと花見酒が恋しい季節。

きっと桜も見頃な、4月初めの4日(火)から、
京都・三条富小路「ギャラリーH2O」さんにて
今宵堂の春の酒器展が始まります。

テーマに合わせて、会場が変身するH2Oさんでの展示。
前々回の展示『BAR 2C2H5OH + 2CO2』は、
BARをテーマに、白いカウンターが会場に現れ、
カクテルの名前をつけた酒器たちが並びました。

前回の『男と女のババンバ・バンバンバン♪』では、
暖簾の向こうが如何わしい「銭湯」になり、
お客さまに男湯と女湯に分かれて入場していただきました。

さてさて、今度の展示はいかに?
タイトルは、

今宵堂の酒器展
『酔わせてみせようほとゝぎす』

春爛漫、桜満開のこの季節ならば、
やはり「花見」の場を作ろうと思い立ちました。
でも、ただの花見ではなく、
戦国の世を治めた太閤秀吉が催した
一世一代の大イベント「醍醐の花見」が今回の舞台です。

実はこの「醍醐の花見」、
桜を肴に呑み喰いを楽しむ
現代の「花見」の先駆けなのです。

それまでは、貴族階級が優雅に歌を詠むなど、
伝統行事としての趣が強いイベントでした。
しかし、晩年の秀吉がその権威を見せつけるために
この盛大な酒宴を催したことで、これが庶民の間に広まり、
「花見」=「お酒を呑んでドンチャン騒ぎ」という
愉しい文化が根付いたといわれています。

京都の醍醐寺に1300人が招かれた大宴会。
秀吉の有終の美を飾るこの催しは、
天下人が私たちに残してくれた遺産でもあります。

桜も酒も人の心を酔わせるもの。
その酔いは万人に等しく舞い降りて、
束の間の夢見心地の中、いつの間にか散っていきます。

みなさまにもひとひらの酔いを味わっていただけますように。

今宵堂の酒器展 『酔わせてみせようほとゝぎす』
2017年 4月4日(火)〜 16日(日)
12:00 〜 19:00 月曜休 ※ 最終日は17時まで
会場 / ギャラリーH2O
    京都市中京区富小路通三条上ル福長町109
電話 / 075-213-3783

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