今宵堂の「本」?

11月16日〜28日の期間、
京都のギャラリーh2Oで行われていたイベント『三条富小路書店』。
これは、さまざまなアーティストが手作りの本を持ち寄って、
二週間限定でギャラリーをまるごと本屋さんに!という企画でした。

私たちも伺ったのですが、
作り手のみなさんそれぞれに面白い本がたくさん!
ずっと立ち読みしていたいくらいの面白い空間でした。
(イベントの様子はこちら

今宵堂も、五冊だけですが出品させていただきました。
ありがたいことに二日目で完売してしまい、
今宵堂は一体どんな本を並べていたのか!
というお問合せをたくさんいただきましたので、
ここで少しだけご紹介です。

※ 写真をクリックすると、大きい写真が表示されます。

今回の本は、私たちの裏家業「裏・今宵堂」を
手に取れる形にしたものでした。

まずは、
『秘密の骨董レポート vol.1
 18世紀パリ「マリー様式」の迷品』

マリー・アントワネットが作らせたという
18世紀フランスの怪しい工芸品のレポートです。

おまけとして、
フランスの令嬢の乳房の形を象った杯の陶片がついてきます。

こちらはルイ17世が生まれたときに作らせたという「おまる」。

こんなふうに藁半紙に印刷されたレポートです。
もちろん内容は全部私たちによる真面目にふざけたフィクション。
(詳しい内容はこちらからご覧になれます)

『秘密の骨董レポート vol.2
 幕末を駆けたやきもの 〜極楽焼と新選組〜』
では、
幕末、新選組のためだけに存在した伝説の「茶碗」について調査!

このレポートにも、壬生寺から発掘されたという茶碗の陶片がついてきます。

これは新選組初代局長・芹沢鴨のために焼かれた茶碗。

順番に読み通すとおおまかに新選組の歴史がわかるようになっています。
(詳しい内容はこちら

『秘密の骨董レポート vol.3
 酔奏楽器 〜陶工・河合半次郎と山葉楠吉の生涯〜』
は、
「音が鳴る酒器」を思いついた、ふたりの陶工の物語です。


このレポートでは「盃鉦」という打楽器になる酒器がおまけです。

二人の酔っ払い陶工の運命やいかに!
(詳しい内容はこちら

そして、こちらは実用書、
『恋する前置詞 〜「酒器」で学ぶ英単語〜』です。
酒器を見ながら英語の「前置詞」を学ぶ単語帳。

中には単語帳とハート可盃が入っています。


全部で26個の「前置詞」の意味を覚えることができます。
(詳しい内容はこちら

最後は写真集、『肴札(あてふだ)』です。

セクシーで艶っぽい晩酌の品々のグラビアなのです。
中には白瓷の盃も入っています。

一枚を眺めつつ静かに盃を傾けるもよし。
裏返した札を交互に獲り、赤盃の数を競うもよし。
その宵の気分で気儘に四十八手を戯れるという風流な札なのです。
(写真は今宵堂晩酌帖から)

以上の五冊、嬉しく上梓したのでした。
また来年もあれば参加してみたいと思っております!

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