森の中にある小さな工房の和菓子レシピ

松風」さんは、北海道・ニセコの森の中の和菓子工房。
麻里さんという、とても素敵な女性が
カメラマンの旦那さまと暮らしながら、
おひとりで和菓子を作られています。

今月、麻里さんのひとつの夢だった、
ご自分の和菓子の本が出版されました。

森の中にある小さな工房の和菓子レシピ

春夏秋冬の季節の和菓子レシピは、
ひとつひとつが、まるで「物語」のよう。
麻里さんの小さなエッセーにも心魅かれます。

私たちが、初めてニセコの工房を訪れたのは、
夏と秋の狭間の季節でした。
窓辺から、きれいな森を眺めながら、
和菓子を用意してくれる麻里さんの気配を感じていると、
何とも言えない、幸せな気分になりました。
こちらの本にも紹介されている、
ニセコの湧水をゆるく固めた「寒天」は、
ちょっと忘れられない美味しさでした。
清らかで穏やかな、ニセコの風を
本のページをめくるたびに、思い浮かべます。

もちろん、麻里さんの和菓子は、
ニセコならではの自然から生まれたものですが、
本の中では、街の暮らしにも沿った、
ちょっと時間を短縮できるアドバイスもあります。
そこは、優しい麻里さんらしくてうれしいところ。
和菓子や自然の良さを、
こっそりとささやくように伝えてくれるのですね。

昨秋の「おやつのたしなみ展」を、
ご一緒させていただいたご縁もあって、
今宵堂は、本の中の陶の器を担当させていただきました。
写真は、もちろん、旦那さまの洋一さん。
光栄なコラボの仲間入りをさせていただき、
私たちにとっても大切な一冊になりました。

和菓子作りは、ちょっと敷居が高く感じられますが、
ひとつのレシピを試すごとに、
ちょっと自分が大人になれるような気がします。
季節の移ろいを、松風さんのレシピとともに、
じっくりと楽しんでいきたい、そう思っています。

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今宵堂のバレンタイン

ぐぐっと冷え込む京の街ですが、
さむーい冬空に恋人たちのハートが舞う、
バレンタインの季節がやってきましたね。

いつも遊び心のあるイベントで楽しませてくれる
三条烏丸の椿ラボ京都さんでは、
京都ならではのバレンタインギフト展 vol.2 』が
2月2日より開催されます!
京都アングルでとらえたアイテムたちに、
今宵堂の器も、うれしく仲間入りさせていただきました。

私たちは、椿ラボさんのリクエストで、
今宵堂・初の「カフェオレボウル」をお届けいたします。
大切な人や思いをよせるあの人へ、
いつもの感謝の気持ちや初めてのドキドキがこもったプレゼント。
私たちは、ずっと側に置いておきたくなるような、
ほっこりとした肌合いのシンプルなボウルにしてみました。
でも、そこは酒器屋のサガ、
「ボウルと同じ形の小さな盃」がおまけでついてきます!

題して、「今宵堂のカフェオレボウル & ヨイドレボウル」。
カフェオレからお酒まで。
くつろぎのひとときをあの人へ。

昨秋の「おやつのたしなみ展」でご一緒させていただいた、
ニセコの「松風」さんのお菓子も限定販売です!

『京都ならではのバレンタインギフト展 vol.2 』
2011年 2月2日(水)~ 14日(月)
11:00 ~ 20:00 ※ 8日火曜は定休日です
会場 / 椿 -tubaki labo- KYOTO
    京都市中京区三条烏丸通西入ル北側御倉町79 文椿ビルヂング1階
電話 / 075-231-5858

※ 「今宵堂のカフェオレボウル & ヨイドレボウル」(¥ 2,940-)は、
椿ラボさんでの限定販売となります。
楽しいアイテムが載ったポスターはこちら

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今宵堂を作った人々

私たちが京都に越してきて、もうすぐ五年になります。
小さなかわいい町家の小上がりに、
自分たちで作った盃をならべてみたところから、
「酒器 今宵堂」は始まりました。

当初は、外からはどうみても「お店」というより「お家」の佇まい。
やがてたくさんの方々が訪ねてきてくださるようになり、
もう少し「酒器屋」らしく!ということで、
昨年から外面を整えてくださったのは、この町家をひとりで改装され、
とにかくご自分で色々なものを作ってしまう、頼りがいのある大家さん。

中に酒器を並べることのできる、つまり、
季節や気まぐれによって見た目が変わる看板を作ってくださったり・・・。


外壁は自分たちで塗れる!と、勇気づけてくださり、
慣れないペンキ塗りを私たちも一緒にやらせてもらうと、
築70年の町家はみちがえて春を迎えました。


さらに、墨汁を混ぜたコンクリートで、
お家の前の地面を渋く塗ってくださり、
犬矢来(いぬやらい)まで自作!


京都で生まれ育った方ならではの感覚もさることながら、
大家さんは、帯のデザインをずっと生業にされている方なので、
とってもクリエイティブな方なのです。
(大家さんのサイトはこちら→「織人 -Ori-jin-」)

そして、昨日。
ついに、玄関の扉が大きなガラスを携えて大変身!
こちらを作ってくださったのは、私たちのお友達でもある、
CABINETMAKER bond」の戸村さん。
木という素材の暖かみを活かしながら、
素敵な家具を作られている家具職人さんです。
彼の持つユーモアや感覚、そしてそのお人柄に魅かれ、
私たちは工房の顔である扉をお願いしました。

元の扉を参考に、新しく一から作っていただいた扉は、
あたたかく、とても優しい色でした。
建具屋さんではないのに、取付けまで引き受けてくださいました!


色んなことがあった五年間でしたが、
何よりも一見では入りにくい工房に
勇気を出して訪ねてくださった呑兵衛さんたちのおかげで
今宵堂は成り立ってきたのだと思います。
ちょっとは入りやすくなった今宵堂。
これからもどうぞよろしくお願いいたします!

Bueno! 346!

巷の居酒屋に出かけて、おでんをはふはふしながら
熱いお燗をキュ〜っとが好きな私たちですが、
今年の新年会は「椿-tsubaki labo-KYOTO」さんに、
いつもとはちょっと違う「呑み」に連れていっていただきました。

場所は、三条「EL BOGAVANTE 346」さん。
ぐっと寒い京都の冬に、心もお腹も元気になる
スペイン料理のお店です。

京都で初めて食べたスペイン料理は、
シェフ・三四郎さんの、本場バルセロナ仕込み。
甘エビのアヒージョ、トルティージャ、
ガリシア風ホタテのオーブン焼、オマール海老のパエージャ、などなど。
ワインもシェリもーすすんでしまう、とびっきりの美味しさでした!

スペインには、「Bar(バル)」という、
時間によって、喫茶店にも呑屋にもなる、
変幻自在に楽しめる粋な場所があり、
そして、このBarでTapas(タパス)という、
おつまみをつまみながら、ちょこちょこっと呑む時間は、
スペイン人にとって、ひとつの文化といっても過言ではありません!
日本人とスペイン人は、呑み文化ではなんだか兄弟みたいですね。

346さんは、きっちりとしたスペイン料理味わえるお店ですが、
一品をタパスの小さめサイズでもいただけます。
たまには、情熱の国に思いを馳せて、
こういうバル呑みもいいものですね。
今宵は、tapasでこんばんは!




越中干物慕情

先週、雪降りしきる越中道をはらはらと車を走らせ、
富山の地を訪れてみました。

日本の原風景の様な集落に佇むお家に泊まり、
薪ストーブと猫で暖をとりながら、
半纏姿でいただく地のご馳走。
かぶら鮨は、手作りの優しい味でした。

高波の日本海は、寂しい分だけ美しく、
港の道の駅は、干物の宝庫。
「えいみりん」なるものとの出会いに、
思わず心が震えました。

金沢21世紀美術館
とてもとても楽しかったのですが、
立ち寄った酒屋さんの地酒ラベルに魅入ってしまうのは、
酒器屋のサガと言わせてください。

旅の思い出話に、小さな花を咲かせて、
お酒をとくとく、干物を炙る。
これぞ、オトナの旅の酔い土産かな。






今宵堂の「酔みくじ」

正月ならではの運だめし。
みなさん、今年も「おみくじ」はひかれましたか?

私たちは毎年上賀茂神社のおみくじです。
うれしいことに「大吉」ゲット!
今年は、山形、北海道、静岡、京都、福岡、岡山と
来年にかけて楽し忙しで展示が続く年ですが、
元気な追い風に乗って楽しんでいきたいと思います。

さて、昨年末私たちの最後のお仕事は、
その「おみくじ」を作ることでした。

私たちのお客さまが、毎年大晦日に行われている
「Peace Time Room」というイベントがあり、
これは音楽、芝居、映像など、様々なジャンルのパフォーマンスを
ネパール料理と共に楽しむというイベントなのです。
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今回、そのイベントの10周年の記念の品として、
ご来場いただいたお客さまに、ひとりひとつずつ
お持ち帰りいただくプレゼントを作らせていただきました。

題して、今宵堂の「酔みくじ」。
みなさまにお配りしたのは小さな小袋。
その中には、瓢箪の箸置とおみくじ一本。

おみくじを開いてみると・・・
中に書かれているのは、2011年の「酒運勢」。

「大吉」や「末吉」ならぬ数種類のみくじには、
それぞれ御酒・酒肴・酒場など、
呑兵衛さんたちが気になるお酒まわりの運勢について書いてあります。



みなさんそれぞれの運勢を楽しんでいただきました。
そして50人分の「酔みくじ」の中に数枚の赤い当たり札!

この当たり札をひいた人には、
今宵堂の酒器をプレゼントという趣向なのでした。
例えば「底無」の札をひいた方には、
文字通り底の無い(穴が空いた)可盃(べくはい)を!

大当たりの「千両」の札は、
なんと、五歳の双子の女の子が引き当てました。
子どもに酒器をということになりましたが、そこは大丈夫。

景品の「千両徳利」には、お酒を入れるための穴は塞がれていて、
呑むために使うことはできません。
その変わり後ろに小銭を入れるための穴が空いていて、
銭溜壷(貯金箱)として使うことができる徳利なのです。
こつこつとお金を貯めて、二十歳の誕生日にそのお金で
お酒を買ってお祝いを、ということに相成りました。

呑兵衛さまたちの楽しい笑い声に
私たちも楽しませていただいた大晦日でした!

福を呼ぶ、お笑月

眩しい雪景色で明けた新年、
数年ぶりの大雪は、清々しい美しさでした。
祝肴に祝酒、みなさまもうれしく盃を交わして、
酔いお正月を迎えられたことと思います。

私たちのお正月は、
友人と新年のお酒にほろ酔いながら
銀世界の鴨川沿いをてくてく歩いて、今年も上賀茂神社へ。
うれしい大吉のおみくじを握りしめて、
厄除け大根からたいやきへと、早くも食い倒れでした!

そして、江戸よりご来訪のお客さまたちと楽しい元旦の祝宴。
「オール・ザット・ジャズ」さんと「酒徒庵」さんからの
嬉しいお土産は、私たちの苗字「上原」というお酒。
実はこれ、錦市場の「津之喜酒舗」さんの手書きラベルなのです。
粋なお土産をありがとうございました。
宴のトリは、何故かお絵描き大会で、
福笑いに負けないほど、笑い転げた夜のオトナたちでありました。

お正月の酒や肴は、
心も体も満たしてくれる口福ですね。
楽しいお酒は酔いお酒!
干支のうさぎの様に、
今年も楽しくぴょーんと跳ねていきましょう!

今年も酔いお付き合いをよろしくお願いいたします。





師走の仕度

じんじんと寒い、京都の冬がやってきました。
でも、師走のこの街はとても好きです。
クリスマスムードは少なくとも、
季節の行事を重んじる京都では、
年の瀬や新春の仕度にとりかかる人々の
ピンと張った気持ちが、節目を迎える大切さを教えてくれます。

五年前、結婚と同時に賀茂川沿いのこのお家に越してきて、
夫婦で営む小さな酒器工房「今宵堂」が始まりました。
その年の夫の誕生日、親友が坪庭に植えてくれた山茶花は、
昨年、やっと初めて一輪の花を咲かせ、
そして今年には、数えきれないくらいほどの花を実らせてくれました。
おそらく、今年最後の花を散らせたこの山茶花を眺めながら、
ふと、今までの月日を想いました。

ゆっくりと移り行く日々の中で、私たちは、
本当にたくさんのお客さまと出会い、盃を酌み交わし、
酔いひとときを過ごさせてもらいました。
そして、みなさんの人生が、
うれしいことや、ちょっぴり悲しいことを繰り返しながら、
動かれていく姿を眩しく感じていました。
人との縁は、とても不思議でおもしろい。
そんな言葉を幾度となく繰り返した様に思います。

今月も半ばを迎えて、後もうひと仕事ですね。
呑ん兵衛さまたち!くれぐれもお体はお大事に・・・、
酔い師走をお過ごしくださいませ。
ちょっと早いですが、今年もありがとうございました!


今宵堂の「本」?

11月16日〜28日の期間、
京都のギャラリーh2Oで行われていたイベント『三条富小路書店』。
これは、さまざまなアーティストが手作りの本を持ち寄って、
二週間限定でギャラリーをまるごと本屋さんに!という企画でした。

私たちも伺ったのですが、
作り手のみなさんそれぞれに面白い本がたくさん!
ずっと立ち読みしていたいくらいの面白い空間でした。
(イベントの様子はこちら

今宵堂も、五冊だけですが出品させていただきました。
ありがたいことに二日目で完売してしまい、
今宵堂は一体どんな本を並べていたのか!
というお問合せをたくさんいただきましたので、
ここで少しだけご紹介です。

※ 写真をクリックすると、大きい写真が表示されます。

今回の本は、私たちの裏家業「裏・今宵堂」を
手に取れる形にしたものでした。

まずは、
『秘密の骨董レポート vol.1
 18世紀パリ「マリー様式」の迷品』

マリー・アントワネットが作らせたという
18世紀フランスの怪しい工芸品のレポートです。

おまけとして、
フランスの令嬢の乳房の形を象った杯の陶片がついてきます。

こちらはルイ17世が生まれたときに作らせたという「おまる」。

こんなふうに藁半紙に印刷されたレポートです。
もちろん内容は全部私たちによる真面目にふざけたフィクション。
(詳しい内容はこちらからご覧になれます)

『秘密の骨董レポート vol.2
 幕末を駆けたやきもの 〜極楽焼と新選組〜』
では、
幕末、新選組のためだけに存在した伝説の「茶碗」について調査!

このレポートにも、壬生寺から発掘されたという茶碗の陶片がついてきます。

これは新選組初代局長・芹沢鴨のために焼かれた茶碗。

順番に読み通すとおおまかに新選組の歴史がわかるようになっています。
(詳しい内容はこちら

『秘密の骨董レポート vol.3
 酔奏楽器 〜陶工・河合半次郎と山葉楠吉の生涯〜』
は、
「音が鳴る酒器」を思いついた、ふたりの陶工の物語です。


このレポートでは「盃鉦」という打楽器になる酒器がおまけです。

二人の酔っ払い陶工の運命やいかに!
(詳しい内容はこちら

そして、こちらは実用書、
『恋する前置詞 〜「酒器」で学ぶ英単語〜』です。
酒器を見ながら英語の「前置詞」を学ぶ単語帳。

中には単語帳とハート可盃が入っています。


全部で26個の「前置詞」の意味を覚えることができます。
(詳しい内容はこちら

最後は写真集、『肴札(あてふだ)』です。

セクシーで艶っぽい晩酌の品々のグラビアなのです。
中には白瓷の盃も入っています。

一枚を眺めつつ静かに盃を傾けるもよし。
裏返した札を交互に獲り、赤盃の数を競うもよし。
その宵の気分で気儘に四十八手を戯れるという風流な札なのです。
(写真は今宵堂晩酌帖から)

以上の五冊、嬉しく上梓したのでした。
また来年もあれば参加してみたいと思っております!

松竹梅

紅葉も落ち着きつつある師走のはじまり。
この秋には思い出深い出来事がひとつありました。
それは、あるカップルのご結婚!

以前はうちのご近所さんでいらっしゃったので、
朝のごみ捨ての時に自転車で疾走するご主人に出会ったり、
奥様の独特の言葉で綴られるblogにくすくすしたり。
このおふたり、
お互いの話を聞くたびに、静かながらも
相手へのリスペクトを匂わせる言葉が会話のなかにぽつぽつ。
似ているようで、似ていない。
でも、息の合った兄妹のような雰囲気をもったおふたりなのです。

おふたりからの嬉しい引き出物のご注文の品は、
今宵堂の「懐釉松竹梅皿」。
晩酌という小さな幸せの時間に、
素朴ながらも華やかさを胸に、という思いで作った
「渋くも可愛い」この器を選んでいただけたこと、
とてもとても嬉しく思います。

展示会中で私たちは式や披露宴には伺えませんでしたが、
おふたりが下鴨神社での式のあと、
そのまま会場にかけつけてくださいました。
新婦のお着物は「渋くも可愛い」松竹梅紋!
粋なおふたりの計らいですね。

おふたりの披露宴は有馬温泉の旅館での「宴会」だったそうです。
みなさん浴衣で参列され、新郎新婦もお色直しが浴衣という
(出席者によると)「大きな家族旅行」のような、
とても楽しく優しい宴だったようです!

人それぞれに結婚に色んな個性があると感じます。
その中でお祝いの品として器を作らせていただけること、
とても嬉しく、そして大切なお仕事でした。

大和くん、千晴さん、おめでとう。
これからも面白くおつき合いくださいませ!

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